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北欧旅⑨【ガムラスタン、ストックホルム大聖堂、王宮】


メトロに乗って、ガムラスタンへ。ストックホルム市は、14の島から構成されるが、王宮と大聖堂のあるガムラスタンとは、スターズホルメン島の旧市街地の地名。中世この小島の周囲を「丸太(ストック)」で囲った水上の要塞都市が生まれ、やがて「ストックホルム(丸太の小島)」と呼ばれるようになったそうだ。
 

ストックホルム大聖堂は、王室の戴冠式をはじめ、洗礼式など様々な公式行事が行われる場所。華美な装飾はないが、壮麗な祈りの空気に包まれていて気持ちがよい。


隣接する王宮に向かおうと、裏庭に出ると、そこはなんと保育園。大聖堂と王宮に囲まれた保育園で、さまざまな肌の色の幼児が、一緒に遊んでいる。


現在のカール16世グスタフ国王は、かつて移民差別が社会問題になった際、「私も移民の子孫ですよ」と人々に語りかけた。伴侶のシルビア王妃もドイツ生まれのブラジル育ちで、6カ国語を自由に話すことができる。


しかも王宮前広場のノーベル博物館には、"A RIGHT TO  FREEDOM"と記されたM.L.キング牧師の巨大な垂れ幕が正面に掲げられいる。
東京の皇居前では考えられない、多様性を包み込む、やわらかで自由な空気がなんともうらやましかった。


ちょうど広場では音楽師団が演奏しながら、宮殿内に行進していたので、おもわず列の最後尾にくっついて入場。楽士たちの演奏も厳粛な緊張感とは無縁。


ただ、王宮の建物内部は、立派なものがいかにも立派そうに飾られている典型「王宮」観光コースだったので、そそくさと広場に戻った。



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