ペルセウス流星群を撮影しよう!の巻
三大流星群というものがあるのをご存じだろうか。
1月の「しぶんぎ座流星群」
お正月ごろに北半球で見られる牛飼い座の流星群。
12月の「ふたご座流星群」
12月15日ごろに見られる1年で最大の流星群。世界中どこでも観測できる。
8月の「ペルセウス流星群」
8月12日ごろにピークを迎えたのがこちら。北半球で見ることができる。
1年において何度か流星群が見られる時期はあるようだけれど、12月のふたご座流星群に次いで、ペルセウス流星群は流れ星の数がとても多い流星群なのだ。1時間に流れる流星の数は100個ともいわれ、冬の「ふたご座」、夏の「ペルセウス」として、多くの天体ファンを楽しませている(はず)。
そんなペルセウス流星群、今年はほぼ新月の夜にピークを迎えるとのこと。流れ星の非常に弱い光を捉えるには絶好のチャンス!ということで、花火大会撮影からの勢いでフラリと海まで出かけた。折しも台風発生があったばかり。天候予測では雲が発生し視界良好とはいかない様子。しかしわずかなチャンスにかけて南の空を目指してひた走った。
23時をだいぶ過ぎたころ撮影スポットに到着。心配をよそに空は満点の星空。かすかに雲は出ているものの、流れ星観察や撮影は十分行える状態だった。真夜中近くにも関わらず無料駐車場は満車、海沿いの堤防には何組ものグループが陣取り、思い思いに星空を眺めていた。撮影会を行っているグループがいたり、星空を眺めてロマンチックに浸っているカップルがいたり。
私も撮影会をしているカメラマングループから少し離れたあたりに陣取って撮影を始めた。
それから約3時間。
徐々に減っていく人の影にもめげず、眠気と戦いつつ、波の音を聴きながらカメラと向き合い続けるもなかなか思うような写真は撮れない。なんとか頑張ってようやく1枚の写真に流れ星をとらえた。
流れ星、北をみれば南に流れ、西を向けば東に走る。
時間によっては同じような場所に立て続けに流れることはあったけれど、基本的にどこに流れていくのかはつかめず。肉眼では”あっっ!!”というような長い尾を引く流れ星や、まるで隕石のような太い光跡を残して流れていくものも観られたんだけどなぁ。そういう時は大概カメラの撮影範囲からちょっとだけ枠外に外れたような場所に流れていくから憎らしい。右みて「!あ!」、左見て「あ!!」を繰り返し、気づけば午前3時。後ろ髪をひかれながら撮影を終了した。
ぼんやりと空を眺めながらでも20個くらいの流れ星は見られました。冬のふたご座流星群のピーク時には満月に近い月が出る予定。しかも12月は寒い!もしかしたら今回が今年最高の流れ星観測のチャンスだったのでは…。
と言いながら、真冬に完全防備でヒーヒー言いながら流れ星撮影をしていそう…こりないな、自分。
おまけ。
翌日自宅でカウントしたら、合計11か所蚊に刺されていました…かゆい。