オリンパスカメラへの愛をぶちまける:LIVECOMP機能が便利すぎて他の撮影方法を忘れてしまう
オリンパスのカメラには(PENの一部とOM,EMシリーズだった…と思う)LIVE BULB、LIVETIME、LIVECOMP機能という超絶便利な機能がある。このおかげでちょっとしたコツや技術が必要な花火撮影や、光跡撮影なども簡単に楽しめてしまう。今回はそんな激推し機能についてお話ししたい。
今回ご紹介するのは私の愛機、OM-D EM1 markⅢの場合。
この機能を積極的に使いだしたのはほんの1~2年前。それまでは恥ずかしながらなんの役に立つ機能なのか全く知らず、(ダイヤルを回すとへんてこな文字が出てくる…)くらいにしか思っていなかった。それが夜景と車の流れを撮影した美しい写真を見かけ、自分もあんな写真を撮影したい…と撮り方、や撮影場所などを検索しているうちにこの機能に行きついた。
当時はBULB機能を使い、シャッターボタンをひたすら指で押さえつづけ、指がつりそうになったものだ。そこから花火撮影に挑戦したのだが、限られた時間、場所での花火撮影は思った以上に難易度が高く、満足のいく写真が取れなかった。それがこの機能に出会ってあら不思議、100%とはいかないが何枚かに1枚は写りのよい写真が撮れるようになった。
ではこの機能はいったいどんな役割を果たすのか。私自身がよくわかっていないので、ここで簡単にLIVE BULB/TIME/COMP機能を簡単におさらい。詳しい機能については公式HPへGO!
オリンパスのLIVE撮影モード3つ
①LIVE BULB(ライブバルブ)
シャッターを押している間だけ撮影ができる。シャッターを離したら撮影終了。シャッターを押している間はモニターが暗転し、撮影終了と同時に確認ができる。シャッターを長く開けておきたい時はやや忍耐を要する。どうしてもカメラに触り続けるので、若干のブレが生じるのが難点だが、そこはタイマーや後述のレリーズなどを利用するのがおすすめ。
②LIVE TIME(ライブタイム)
シャッターと押すと(1回目)撮影が始まり、もう一度シャッターを押すと(2回目)撮影終了。こちらはシャッターを押し続けなくていいので指がつらない(笑)し、モニターで撮影状況が確認できるのが楽しい。こちらは全体が時間経過とともに明るくなっていく様子がモニター越しにわかる。全体が明るくなるので、あまり長い時間の露出(特に街中のような明るい場所)には向いていないかも。明るすぎて白飛びしがち。
③LIVE COMP(ライブコンポジット)
シャッターを押すと撮影がスタートし、撮影をやめたいタイミングでシャッターを再度押すのはLIVE TIME撮影と同じだが、こちらはカメラがたくさんの写真を連続撮影し、撮影終了と同時に自動で1枚の写真に仕上げる機能。背景の明るさはそのままに、被写体(花火や車の光跡など)を撮影することができる…という仕組みのようだが、「フィーリングカメラマン」である私は、は”ふ~ん”程度の理解しかしていない。現時点でもっとも重要なのは、
モニターで撮影状況がリアルタイムで確認できること!
なのである。
モニターを見ていると、ベースとなる夜景の明るさはそのままなのに、花火や光跡だけが徐々に記録されていく様子がリアルタイムで確認できる。私はモニターとにらめっこをしながら、自分が”ここ!”と思うタイミングでシャッターを閉じるだけ。これが便利すぎて、もはやほかの撮影方法では(撮影の仕組みを理解していないので)どうやって設定していいのやらまったくもってわからないのである。M(マニュアル)モードで撮影するときは自分がシャッターを開けておきたい秒数に合わせて設定し、撮影すればいいだけなのだが、これがLIVECOMPでモニターを見ながら感覚でシャッターを押していると、(はて、前回うまく撮影できた写真は何秒で撮ったんだっけな…)といった具合に、細かな設定に意識が行かなくなる。これはマズイ。設定がわからないと修正、改善が出来ないからなのだが、マズいマズいと思いつつ、ついついLIVECOMPに頼りきりになってしまう。もう、すっかり骨抜きである。強いてデメリットを上げるとするならば、撮影前にライブコンポジット撮影の準備のため、若干の時間がかかる事。シャッターを一度押して写真のベースを作り、そこからコンポジット撮影をして合成しているご様子。このタイムラグが花火撮影では鬱陶しい。しかしLIVETIMEの場合は大きな花火やスターマインなど多数の花火が同時に上がるような明るい環境ではうまく撮影ができず、そういった場合はある程度決め打ちでLIVECOMPを使用することになる。
この3つの機能、総じて大絶賛の最愛機能なのだが、露出が長めになる都合上、どうしてもブレのリスクが増す。そんな時におすすめなツールをご紹介したい。
あると便利!おすすめグッズ
レリーズ
レリーズ、シャッターリモコンである。
純正、非純正とたくさんの商品が出回っているが、言うまでもなく純正は高額。非純正でもモニターあり、ロック機能ありなど様々なモデルがある中で、私は上記のシンプルなモデルをチョイス。調整は画面を見て行うので、レリーズの画面は余り必要性を感じなかったのが主な理由。お値段も1,000円以下でいつ壊れても惜しくないと思い試しに購入したのだが、これが思いのほか大活躍で故障もなく1年くらい使用している。
主な活用シーンは星空撮影、花火撮影など。三脚を使用し、ブレを最小限に抑えて撮影したい場面で登場いただく。OM-1では無線レリーズもあるが、有線だとバッテリーの心配がないのは良いところ。無線で長寿命バッテリーのモデルがあれば最高だけど。
このリモコンでピント合わせ、ピントロックが可能。リモコンを手にもって椅子に腰かけ悠々と構えつつ写真撮影…という名づけて【貴族撮影】が可能に。なんて楽なんだろう。まだお持ちでない方はぜひ一つ手に入れてほしい楽ちんグッズなのだ。ほとんどのカメラメーカーに合わせて対応機種が販売されているので、購入の際は対応機種をよく確認してから購入することをお勧めする。見た目は一緒だが差し込みプラグの形状が違うなど違いがある。
作例(または奮闘の履歴)
そんなわけで、LIVECOMPまたはLIVETIME機能を使用し撮影した写真をご紹介したいと思う。もちろんレリーズも使用。そして一部は可変フィルタも使用している。
さんざん楽勝と言ったわりに写真のクオリティはそう高くない…のは修行中ということでご容赦いただきたい。花火っていろんな条件が整わないときれいに撮影出来ないんだよね…とさりげなく言い訳を添えておく。
いろいろ試していい感じの設定を模索中。それがまた楽しい。
うまく撮れても撮れなくても、一喜一憂したひとコマひとコマが楽しいカメラライフなのだ。
夏も間もなく終わり。
あと1、2回くらい花火をみられたらいいな…秋の花火も風情があって好きだ。皆さまにも素敵なシャッターチャンスが訪れますように。