「アンリ・マティス展:美と色彩の饗宴に浸る旅」Part2
4.周囲の装飾模様が目立つヌード作品
1918(大正7)年に第一次世界大戦が終結すると、戦争に疲れた人々の秩序や安定を求めるようになりました。 美術界でも過激な前衛芸術は、古典絵画を求める「秩序への回帰」と呼ばれる時代を迎えます。 マティスは50代となり、芸術家として円熟期を迎えたマティスもまた、穏やかな風に変化していきました。
そこでマティス が選んだ新たな画題が、アングルやドラクロワといった先達が繰り返し描いてきた「オダリスク」でした。 オダリスクとは、オスマン帝