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やはり俺のタワマン看板はまちがっている。

はじめに

前回からの続き、決着編になります。
せっかくのスタイリッシュな新築タワマンにデベのシンボルマークをつけると「確定事項通知書」なるものが送られてきたところから始まった物語。

▲全てのはじまり「確定事項通知書」

これを読むかもしれない購入者の方に最初にお伝えしますと「確定事項通知書にサインをしなくても通常通り引き渡しは行う」とのことでした。私は現時点でサインをしないつもりでいます。
これまでの経緯はコチラ

次の章で前回の振り返りをするので、そんなのいらないよ!という人は目次から「やはり、デベロゴなしは最強の住商一体マンションである」まで飛んでください。それ以降もちょいちょい振り返りが入りますので、最終的なイメージパースだけ見たいという方は「そして、イメージパースは」まで飛んでくださいませ。


うるさく、むくどりは決意する

冒頭にご案内した前回記事に書いていることですが振り返りです。
重説にはこんな記載がありました。

▲結局これが根拠ではないとの返答が後にあるのですが…

この店舗の看板スペースは入居店舗の看板と認識してサインしました。店舗区分所有者または占有者が使用者となっていますが、契約で店舗看板は所有者が負担し設置する(ロゴデザイン等は店舗による)こともあるため当然の書き方です。あるいは川口のJU-MALL(樹モール)のような商業部の名称看板を設置することもあるでしょう。所有者が所有者自身の(この場合は新日本建設の)シンボルマークを設置することなど想定していません。少なくとも寡聞にして私はそのようにしているマンションを知りません。
というわけでここまでの問題点が3点。
①看板スペースは社会通念上 店舗の宣伝に供されるものと考えられ、所有者のシンボルマークを掲示することは想定しにくい
②今回の『確定事項説明書』は看板スペースどころか『壁面』に範囲を広げて設置すると宣言。場所も何も示さずに。『白紙委任』で設置する権利をよこせと言ってきている
③そもそもイメージCGにそんなロゴなんてなかっただろ馬鹿!!!!

というわけで簡単にサインはしないと決断し、営業さんとメールでやりとりをする中で返ってきた先方が設置根拠とする重説がコチラでした。

▲この2か所。2つ目の方には看板スペースのみならず外壁面についても記載があります。

1つめについては社会通念上店舗の宣伝に供されるものと考えられるという私の主張は変わりありません。もう1点について、契約時点から現時点までにデベのシンボルマークを付けるに足る「所有形態やテナントの需要」変化があったのか?を問いただしました。その後、直接お会いして協議をする機会があったのですが、
合理的な説明に足る「所有形態やテナントの需要」変化はないこと
・そしてシンボルマーク設置場所として検討している場所が看板スペースではなく本当に「壁面」であること
が確認できました。これを確定事項として紙切れ1枚で通知するハートの強さが高収益体質を支えているのかもしれません。株主としては嬉しいことですが、このタワマンに住むことになる者としては「はいそうですか」と認めることは出来ません。徹底抗戦です。

やはり、デベロゴなしは最強の住商一体マンションである

住商一帯のマンションにデベのロゴが付くのは当たり前に想定できることではないとしましたが、実際にどのようなマンションがあるのか見てみます。
先ほど事例に挙げた『樹モール』を擁する野村のプラウドタワー川口クロスがコチラになります。

▲これは実にスタイリッシュ!ノムリッシュです!!

かっこいいですね。このJU-MALLのロゴは他の入り口箇所等に複数設置されていますが野村のシンボルマークなど影も形も見当たりません。
そしてもう1軒ご紹介。

▲パークホームズ川越新富町アドーア。ふつうは赤のイトーヨーカドーロゴすらも白で
建物への配慮を感じます。デベのロゴなんてもちろんありません

豊洲と並び称される人気の街、小江戸・川越にあるこちらのマンションも素敵ですね。豊洲には海とスケボーがあり、川越には情緒と気品があります。もちろん食品スーパーが入ってくれればそれだけで嬉しいのでオリジナルカラーのロゴであろうと全く構わないのですが、デザイン性を考えてくれる配慮が嬉しいところです。無用極まりないデベのシンボルマークが原色であればその配慮は期待できそうもありませんが。こちらのマンションはもともとヨーカドーがあった土地に建てられている為に商業区の所有者がそもそも三井でない可能性もありますし、先ほどのプラウドタワー川口クロスも再開発組合が店舗区画の所有をしているハズなのでデベの単独所有ではありません。そういう点で少し事情が異なるものの現居に近く直接見たことがある(そして格好いいと思った)マンションとしてこの2つを例に挙げましたが、私の知っている範囲で他の商業一体タワマンを画像検索してもデベのシンボルマークが入っているものは1つも見当たりませんでした。どこかにはあるのかもしれませんが、ご存じの方がおられましたらお教えください。
看板スペースに所有者自身のシンボルマークを付けるのは社会通念上当たり前に想定されるものではないとしました。社会通念がどうのなんてのはもちろん私の考えが必ずしも正しいわけではなく、別のAさん、Bさんはそれぞれ違う考えを持っている可能性もありますし、意見が分かれた場合に決着させようとすれば裁判で争う必要があるわけですが、少なくともここ10年間に建てられた商業一体タワマンの下駄部にデベのシンボルマークがあったか?あるとして何棟中の何棟か?それらを踏まえ下駄部にデベのシンボルマークを設置することを当たり前に想定できると言えるか?を争えばまあ勝算が高いのではないかというのが私の考えです。
とは言え個人でプライム上場企業を相手に裁判で戦うというのは大変なことですし、徹底抗戦などと嘯いたところで本気で戦うとなれば資金調達や裁判(和解)を有利に進めるために相当規模で炎上させないといけないので、結果がどうなるにせよ素敵なタワマンでの平和な生活からほど遠い未来しか待っていません。私を含む購入者たちの反応を受けて、先方の社内協議で現実的な方針が出てくるのを待つのみです。待っていました。そうして出てきたのが次になります。

そして、イメージパースは

前回の協議の際、私が出した要望は下記2点でした。
まず書面からこのシンボルマーク設置に関する12番の項目を削ってほしい。そうすればサインできる
「私個人の意見としては、どうしても設置したいのであれば色合いなどを基壇部の色に近いものにして調和がとれるのであれば認めてもよい。ただ住人それぞれ意見があるだろうから、設置を急がず組合発足後に複数案を提案するなど協議をした上で進めて欲しい。それで決まったことなら文句は言わない
そうして出てきたイメージパースがコチラです。

▲現場写真に対して設置イメージをCGで追加した模様

正直な感想としては「これなら許容範囲内」というものでした。
原色そのままではなくメタリックなものとなっており、基壇部にまあまあ調和しているように感じます。
また、冒頭にも書きましたが「確定事項通知書にサインをしなくても引き渡しを行う」という回答も頂きました。おおよそ要望に近い結果です。

▲最初は赤四角の箇所への設置予定でした。配色等もどうなっていたことか…

残念な点としては購入者全員宛にマンションギャラリーからメールで届いたのはイメージパースと、問い合わせはコチラというマンションギャラリーのフリーダイヤル番号の案内のみであること。説明もない突然の案内でお騒がせして申し訳ありませんでしたという新日本建設名義のレターがあって然るべきなのでは?というのもまた率直な感想です。サインしなくても引き渡す旨の案内も全員宛のメールにはありませんでした(問い合わせをしていた人に対しては午前中に営業担当から個別にメールがあり、その後16時頃全員宛にマンションギャラリーからのメールがあったようです。他の方宛の個別メールにサインしなくても~の案内があったかは不明)。協議を経ずに設置しようとしているところも要望とは違う点です。
とはいえ、自社のフラッグシップタワマンにシンボルマークを入れたいと言い出した新日本建設上層部(おそらく)と私たち購入者の間に入って頑張って調整してくれたであろう売主グループの社員の方々の苦労も想像できてしまうので、そうした中では最大限頑張って現実的なところに落としてくれたな、と思うのです。なだめすかしてオリジナルからある程度調和のとれるデザインに変えた上に会社名義で謝罪レターを出すことにまで納得させるのはなかなかに無理ゲーであったことでしょう。。

だから、サイン拒否は終わらずに、監視は続いていく。

個人的には妥協範囲内としてながら尚サインはしないつもりというのは
まだイメージとして出されただけで、確定事項通知書の文面自体は白紙委任状のまま(添付①の看板を設置するものである、という文面に修正されていない)なのでこれにはサインできない
・このイメージにも納得できていない方がいるようなので、今回の問い合わせで協力頂いた分、もし入居後にそうした方々が先方と交渉をするのであれば今度は私が協力できる余地を残しておきたい
という理由からです。
とは言え、これまでのように積極的にSNS等で設置反対と発信を続けるつもりはありません。サインしないで鍵を受け取って入居して平和な生活を満喫するつもりです。実際に設置されたものがイメージパース通りのものであればその時点で過去のクソ物件オブザイヤーどうのこうのの投稿は消しますし、「個人情報さらしまくりの愉快な理事長」になって先頭に立って管理会社を通じて交渉することもないですし(ついでにアフターを厳しくチェックすることもないですし)、株主総会にお邪魔しに行って「教えはどうなってんだ教えは!」とワッカのように会社の取組方針として謳っていることとのGAPを追求することもないでしょう。

▲「お客様の満足」「すべてのお客様に安心感を持って頂き」などいいこと書いています

ということで完全に終わったというわけではないのですが、それでも絶望的な通知から2週間足らずでここまで持ってこれたのは一緒に問い合わせをして下さった購入者の方々、私の発信を拡散(人によっては同意のコメントもつけて)して下さった皆様のおかげです。ありがとうございました
一連の流れの中で数名の方からDMで私の口コミをみて購入しました!頑張ってください!という応援メッセージも頂いていたのですが、「私のせいでクソダサタワマンを掴んでしまった」にならずに一安心です。
繰り返しになりますが、皆様 本当にありがとうございました。

(おわり)

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