2023年度改正による行政書士試験過去問題の正答変化。-相隣関係
過去に出題された問題の概要
「竹木の枝が境界を越えて土地に侵入した場合は、土地の所有者はそれを切除できる。」
→旧来は不正解だが、改正により正解になる。
2015-29-2より。
ウォーク問、法令編 憲法、民法 P211
民法等改正(2023年4月1日施行)
相隣関係の見直し、隣地使用権
民法209条1項3号
>以下は抜粋になります。
第二款 相隣関係
(隣地の使用)
第二百九条 土地の所有者は、次に掲げる目的のため必要な範囲内で、隣地を使用することができる。ただし、住家については、その居住者の承諾がなければ、立ち入ることはできない。
一 境界又はその付近における障壁、建物その他の工作物の築造、収去又は修繕
二 境界標の調査又は境界に関する測量
三 第二百三十三条第三項の規定による枝の切取り ←コレ。
2 前項の場合には、使用の日時、場所及び方法は、隣地の所有者及び隣地を現に使用している者(以下この条において「隣地使用者」という。)のために損害が最も少ないものを選ばなければならない。
3 第一項の規定により隣地を使用する者は、あらかじめ、その目的、日時、場所及び方法を隣地の所有者及び隣地使用者に通知しなければならない。ただし、あらかじめ通知することが困難なときは、使用を開始した後、遅滞なく、通知することをもって足りる。
4 第一項の場合において、隣地の所有者又は隣地使用者が損害を受けたときは、その償金を請求することができる。
改正点は必ず出題されるとのことですが、相隣関係以外にも共有、財産管理、相続と改正があってめんどうです。