隠れ家の不良美少女 196 そんなのアリ?
3人が衣装に着替え、入って来る。
今回はナースをアレンジしたコスプレだ、コロナで頑張る医療関係の人達を応援する意味合いもある。
とりあえず3人共文句なく可愛い。
「間も無く配信が始まりまーす」奏太くんの声で緊迫感が高まった。
既に50万人ほどが待機している。
今日は全国的に天気が良くない、そうなると見る人がグッと増えてくる。
新くんと「天気で変わるんだねえ」そう言って待機している人達の数を確認した。
3人はカメラの前にスタンバイした。
「本番始まります」奏太くんが合図する。
「みなさ〜ん、見えてますか?聞こえてますか?」
「「キナプリの一緒に食べようが始まりますよ」」
キナコとプリンちゃんは満面の笑みで手を振っている。
「今日もお伝えしたようにゲストがきてくれています」
「「菜々美ちゃ〜ん」」2人は拍手で菜々美ちゃんを迎え入れた。
「「「それでは配信を始めま〜す、!!!」」」
3人はナースの衣装で可愛く挨拶した。
『カワイイ💗!!』
『診察されたい!』
『パンストたまらん!!』
『間に合ってよかった〜!』
『ナースいいねえ!』
『足が綺麗だねえ!!』
コメントが次々に上がっていく。
「今日は『サークル雅』から来てくれた菜々美ちゃんです」キナコが紹介する。
「初めましてプリンです」お辞儀した。
「初めまして菜々美です」にっこり握手した。
「コロナが大変になってきたね」プリンちゃんが心配そうに呟く。
「そうだねえ」キナコも不安そうに言った。
菜々美ちゃんは首からかけた聴診器をプリンちゃんの胸にいきなり当てる。
「「えっ!!」」プリンちゃんとキナコが固まった。
菜々美ちゃんはニッコリして「聴診器渡されたから」そう言って笑った。
「渡されたからって、そんなのアリ?」プリンちゃんが引き攣りながら笑った。
「菜々美ちゃん凄い!」キナコはただ目をパチクリさせている。
コメントが一気に反応した。
『ブラボー!!!』
『俺も診察したい』
『プリンちゃんセクシ〜!!』
『菜々美ちゃんナイス!』
『いいねえ菜々美ちゃん!』
『ドキドキしたよ〜』
3人は可笑しくてしばらく会話にならなかった。
やっと落ち着いた3人は衣装を見せるために一人ずつゆっくりと回った。
キナコがゆっくり回り始めると菜々美ちゃんはキナコのお尻に聴診器を当てる。
「うっ!」キナコは首だけ振り向いて固まる。
プリンちゃんは吹き出してジタバタした。
またコメントが荒れた。
『うを〜!!俺もやりたい!!』
『キナコちゃん激かわ!』
『菜々美ちゃん凄すぎ』
『たまらん!!』
『キナコすきだ〜!』
結局3人は笑い転げた。
俺と新くんも思わず笑ってしまった。
友里香さんがニッコリ含み笑いをしている。
「もしかして聴診器を渡したのは友里香さんですか?」俺は確認する。
「そうだけど何か?」
「いえ、何も…………」
新くんはただニッコリした。