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隠れ家の不良美少女 204 計画書?

マサキで『一緒に食べよう』の配信が終わったキナコとプリンちゃんは匠真くんの運転するキャンピングカーでマサキの社長宅に訪れた。
俺も新くんと向かった。
社長宅には綾乃さんが病院から戻っている、勿論赤ちゃんも一緒だ。
部屋に入ると綾乃さんが赤ちゃんを抱いていた。
ミホさんが母親の様にお世話をしてくれている。

「「綾乃さん、おめでとう!」」キナコとプリンちゃんは赤ちゃんを覗き込んだ。
「赤ちゃんを抱いている綾乃さんはマリア様みたい」キナコが羨ましそうに見た。
「そうね、綾乃さんは美人だし、さらに母親の優しさも感じられてとっても素敵」プリンちゃんも微笑んだ。

「ありがとう、でも出産って大変だったから窶れてないかしら?」綾乃さんは少し心配そうに聞いた。
キナコとプリンちゃんは揃って首を横に振って「「全然窶れてない、さらに美しいよ」」そう言った。
「ありがとう、お世辞でも嬉しいわ」そう言って微笑んだ。

「新くん、名前は決まったの?」俺は聞いてみる。

「ああ、大輝と決まったんだ、社長の要望でね」少し笑った。

「もうパパ大変なの、何かとここに来てソワソワしてるのよ、赤ちゃんが落ち着かないわよ」
綾乃さんは少し眉を寄せる。

「社長は嬉しいんですよ」ミホさんがフォローした。

「でも、良かったんじゃない?マサキを背負って立つ男の子が出来て」俺は新くんに聞いた。

「まあね、でもプレッシャーに押し潰されなきゃ良いけどね」少し心配そうに言った。

「大丈夫だよ、新くんと綾乃さんの子供だもの」俺はニッコリ二人を見る。

匠真くんが「良いなあ〜」羨ましそうに呟く。
「私も子供が欲しい」プリンちゃんも羨ましそうに呟いた。

「次はプリンちゃんとこかな?」綾乃さんが聞いた。
匠真くんとプリンちゃんは少し恥ずかしそうに下を向く。

「希和ちゃんが先に出来たりして」綾乃さんが微笑んだ。

「二十歳すぎるまで作っちゃダメなんですう」希和が頬を膨らす。

新くんがニッコリ言った。
「しょうがないよね、今キナコちゃんは色んな人の人生を背負っちゃってるからねえ」

「う〜…………そんなつもりじゃなかったんだけど」口を尖らせる。

「大丈夫よ、先は長いんだから、それにちゃんと友希さんが子供作りプランの計画書を作ってくれるわよ」綾乃さんがニッコリ言った。

「そっか、友希さん!子作り計画書を作って」希和は真面目な顔で俺を見た。

皆んなクスクスと笑い出す。
「どうしたの?」希和はそれを見て不思議そうな顔をした。
その結果、部屋中に笑い声が広がった。
その途端赤ちゃんが驚いて泣き出す、皆んな慌てて口を塞いで震えた。

「新くん、別荘の手配ありがとうね」俺はお礼を言った。

「うまく使って良い写真集にしてよ」コクリと頷いた。

写真集の撮影はコロナで遠くに行くことが出来ない。
困っていたらマサキグループが持っている軽井沢の別荘を使わせてくれることになったのだ。

俺たちはこれから軽井沢へ向かう事になっている。

「別荘に行ったら管理人の星野さんが対応してくれることになってるから大丈夫よ」綾乃さんが頷いた。

「「「「ありがとうございます」」」」みんなでお礼を言った。

あまり長居をすると綾乃さんが疲れるので、みんなで軽井沢へ向かった。

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