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幼馴染はキュートな吸血鬼 56話 ジーナとラブラブ

その日の放課後から俺はジーナと手を繋いで自宅へ帰った。

両親には七香のように一人で暮らしてる寂しい身の上だと話して、部屋に遊びに来る事を納得させる。

七香はしばらく遥ちゃんの家へ泊まることにする。そしてラムの事をもっと詳しく教えてもらう予定だ。

「旭センパイ、ゴメンなさい、こんな事になって」切ない表情で俺を見ている。

「大丈夫だよジーナ、なんとかなるさ」俺はジーナの頭を撫でる。

「旭センパイは優しいなあ」子供のような笑顔を見せた。

俺はジーナにゲームで遊べるようにする。ジーナは嬉しそうにゲームを始めた。

俺は受験勉強を始める。

しばらく遊んでいたジーナは飽きたのか、俺の教科書を覗き込む。

「旭センパイ、そこはこうやると解りやすいよ」そう言って問題をさらさらと解く。

「えっ!ジーナすごい!」

「えへへ、私これでも連邦大学を卒業してるからね」笑っている。

「えっ?卒業?」

「そうだよ、だって簡単だもん」にっこりした。

「やっぱりヴァンパイアって優秀なんだね」俺は鉛筆をクルッと回す。

夜も更けてきたので俺はお風呂に入る。

しばらくするとジーナがバスタオルを巻いて入ってきた。

「おい!何やってるんだ!」

「センパイと一緒にお風呂に入るう」そう言って強引に湯船に入ってきた。

「こらこら!…………」俺は慌ててしまう。

「センパイ、私のことキライ?」寂しそうに首を傾げる。

「キライじゃないけど………やっぱ一緒にお風呂はダメだろう」俺は横を向く。

「七香さんに怒られるから?」

「……………それもあるけど……………」

「私、胸が小さいから魅力ないの?」

「そう言うことじゃないし………………」

「でも絵美衣ちゃんにはHな事したんでしょう?」

「それは洗脳されて無理矢理…………」

「私にもHな事してください、そして子供を作ってください」潤んだ目で俺を見ている。

「だから…………そう簡単には……………」

「もう…………私も洗脳しちゃおうかな」唇を尖らせた。

のぼせそうになってお風呂を出る。

ジーナはお風呂を上がると下着だけで俺のベッドに潜り込んだ。

「旭センパ〜イ!早くきてくださ〜い!」可愛い甘い声で呼んでいる。

俺はどうしたものかと考え込んだ。

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