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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第52話 ジェラシー?

 新学期が始まる、僕は2年B組になった。そいとげもいる、そして何と茉白ちゃんもいる。とても嬉しいが、少し不安だ。僕はよく考え事をして先生に怒られる、それが茉白ちゃんにバレるのは嫌だと思った。

 運がいいのか茉白ちゃんは僕の前の席になった、その隣はなんとそいとげだ。そいとげは席を代わってくれた、わりと自由な校風なので、そのまま茉白ちゃんの横で過ごせそうだ。

 図書部員も1年生が2人入って来た。僕と茉白ちゃんは丁寧に仕事の内容を説明する、しかしその2人は来なくなってしまう。噂によると2人は辞退したらしい。僕は辞退できることを知らなかったので驚いた。結局図書館の仕事は茉白ちゃんと二人で頑張るしか無さそうだ。そいとげと佳さんが助けてくれるのでなんとかなっている。

 驚いた事が一つある、それは佳さんがそいとげの店の喫茶コーナーをやる事になったのだ。しばらくは茉白ちゃんも手伝うらしい。その結果、僕も色々と手伝う事になった。日曜はお店のメニューなどを考える事になりいつもの4人が集まった。

「和菓子と抹茶がメインだけど、お昼は少しお腹を満たせる物が欲しいな………」佳さんがペンを回しながら考えている。

「ご飯や麺は大変だしなあ………」そいとげが眉を寄せた。

「ねえ星七君、何かいいアイデアはない?」茉白ちゃんが聞いてくる。

「そうだなあ………」僕は考えてみる。

 突然ひらめき、頭の中にある画像がフワッと浮かび上がる。

「そうだ!ジェラシーセットとかどう?」

「「「え〜!ジェラシーセット?」」」

「なんだよそれ、真面目に考えてくれよ」そいとげが煙たい顔で僕を睨んでくる。

「お餅を焼いて、海苔とかおろし大根とかキナコとか、いろんな味で楽しめて飲み物もついてるやつ」

 佳さんが指をパチンと鳴らした。

「そうか、焼き餅でジェラシーセットか!それいいかも」佳さんがニヤリとした。

「え………焼き餅………ああそうか!」そいとげは拳をトンと叩いた。

「星七君って面白い………」茉白ちゃんがクスクス笑っている。

「お餅なら和菓子屋さんのお得意だし、色んな味付けでお腹を満たせるね」佳さんが何度も頷く。

 僕はパッドを出して、お餅レシピの画像を表示させた。

「ヤホーが検索してる」そいとげは目を点にしている。

 佳さんはパッドを見ると、すぐに美味しそうなレシピをメモしている。さすが佳さん、頭の回転が早いと感心した。

「うん、この中から出来そうなものをピックアップしよう」佳さんは力強く頷いた。

 そいとげは嬉しそうに佳さんを見ている。

「なんか楽しくなってきたぞ〜!」佳さんは僕の頭を撫でた。

 茉白ちゃんが佳さんを少しだけ睨む。

「茉白は良い人を見つけたかもね」そう言って笑った。

 それから佳さんとそいとげはメニューを作ったり忙しそうだ。僕と茉白ちゃんはニコニコしながら手伝った。

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