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初冬の遊園地に広がるユーミンの世界

ユーミンさん50周年おめでとうございます。

「ユーミンについて改めて書く」と言ったものの、ユーミンをたくさん聴いているようでアルバムの多くを知らないし、ライブも見たことがなく、音楽の専門的なことは何も評価できないし、うーんやっぱり書けないか。。

と思ってはいますが、今までほとんどユーミンに対する自分の関わりを語ったことがないので「この機会にいっかいしゃべっとくか」という感じです。

ユーミンは商業シンガーソングライター

ちなみにユーミンとは「松任谷由実」さんのことです。分かりますよね?
しかも「荒井由実」の時代があったり「呉田軽穂」というペンネームがあったりする人です。

ユーミンはシンガーソングライターですが、最初からCMやドラマとのタイアップで音楽作りをしていたような商業シンガソングライターであって「テレビに出たくない」とは言わなかった(?)人です。

そのおかげで、僕は早くからユーミンの存在を知るところとなりました。

あの日にかえりたい

記憶のなかではこの後の「ほっぺたにプレゼント」がユーミンとの出会いだとずっと思っていたのですが、いま調べるとTBSドラマ「家庭の秘密」を見ていたのが1975年なので「あの日にかえりたい」の方が先でした。

ユーミンだと認識しないで聴いていた可能性大です。

ほっぺたにプレゼント

不二家ソフトエクレアのCM曲である「ほっぺたにプレゼント」は1976年。当時ラジオでロイ・ジェームスの「不二家歌謡ベストテン」を聴いていて、そこでCMを耳にしていました。おそらくこの時に「荒井由実」を認識したと思います。

その頃「まぶしい草野球」(歌詞が違う)もあったと記憶していたのですが、調べてみるとこの曲は1980年だそうなので、記憶が違うのでしょうか?
70年代に聴いたはず、と思ってもみたりするのです。

(さだまさし)

あれ?なんで?と思うかもしれませんが、その頃、さだまさしも「無縁坂」のようなテレビドラマの主題歌を歌っていたし、不二家歌謡ベストテンにもランクインしていたのですよ。
だから商業シンガーソングライターとして僕はユーミン&まさしをセットで記憶していたのでした。

埠頭を渡る風

1978年シングルリリースですね。アルバムは「流線形'80」

僕は不二家の頃で一旦、ユーミンから遠ざかっているのです。
確かにユーミンはたくさんの仕事をしていたし、どこかで必ず耳にしていたと思いますが、はっきりと認識できる記憶がしばらくありません。

次にユーミンに出くわすのは1986年です。
入社した会社で隣の席に座っていたお姉さん(歳は下だけど先輩)がユーミンファンで、たしか「埠頭を渡る風大好き〜〜♪」とか言ってたその声を記憶しています。ほんとに軽い感じのミーハーなお姉さんでした。

それで、職場の仲間と休日に遊びに行くとき、クルマで必ずユーミンのカセットを聴かされる(笑)という状況があり・・
段々と僕も、ユーミン聴こうかな?みたいな感じになっていきました。

サーフ天国、スキー天国

映画「私をスキーに連れてって」が公開されたのが1987年の冬。
そのオープニングが「サーフ天国、スキー天国」でした。

スキー自体は1986年の冬から始めて、87年は2シーズン目。
気合が入りかけている丁度いいタイミングで映画を見て、弾けてしまいましたね!映画は2回も見に行って、ビデオも見ました。次の年にはテレビでも放映されたり。
それで'87シーズンから'91シーズンぐらいまでは、ユーミンを聴きまくり。
冬の曲ばかりをカセットに集めるのが流行り、結果的に冬の曲だけ詳しくなるという始末。

Blizzard

「私をスキーに連れてって」には名曲が揃っているから、シェアしだすとキリがありませんね。
とりあえず男の子としては「Blizzard」をシェアします。矢野が志賀万座ツアーコースに向かうシーンで流れていた曲です。

ロッジで待つクリスマス

映画にもあったように、クリスマスにコテージを借りてワイワイ騒ぐというのもやりました。(以前の記事にも書いた)
現実的には映画のようなロマンチックなコテージではなくて、畳の部屋でしたが(笑)予約するとき、コテージが満杯でそこしか残ってなかったというのが実際のところです。

届かないセレナーデ

1989年にリリースされたアルバム「LOVE WARS」の収録曲です。苗場プリンスホテルのCM曲でした。

'88シーズンのゲレンデはスキーヤーでごった返して、人々の間を縫うように滑っていた記憶がありますが、89年もその継続という感じでしたね。僕の中では少しスキー熱が落ち着いた頃で、余裕を持って(笑)この曲を聴いていた覚えがあります。

かんらん車

1990年頃は暖冬だったらしく(?)スキー場に行って雪がないという状況がちらほらあったように記憶しています。

高峰高原に「アサマ2000」というスキー場があって、シーズン始めにいち早くオープンすることで知られていました。
とある12月上旬に行ったときに、雪がなくて、滑るのをやめて帰ってきたことがあります。

そのとき国道18号を走って軽井沢のあたりで小さな遊園地を見つけました。町営か何かだったのでしょうか?そこで一緒に行っていたTさんとH君とS君と、確か4人で遊びました。

訪れる人が少なくて、ほとんどの乗り物が停止しており、僕らがウォーターシュートをやりたいと言うと、係員がわざわざ水を流してくれる。そんな地味な遊園地。

「かんらん車」を聴いたときに、その時の光景を思い出し、なんとも言えない気持ちになったのですね。
今はその遊園地もないけれど、時が経てば経つほど「かんらん車」から広がる世界が美しく見えるようになりました。

「かんらん車」は、1978年にリリースされた「流線形'80」に収録されていました。僕は「SEASONS COLOURS - 秋冬撰曲集」でよく聴いた曲です。

中央フリーウェイ

1976年にリリースされたアルバム「14番目の月」に収録されている曲です。
話が前後しますが、上京して始めて中央高速を八王子方面に走ったときに「なるほど!これが中央フリーウェイなんだな」と妙に納得した次第です。

三菱ミラージュCM

1987年〜91年もしくは88〜90年。
三菱ミラージュのCMは絶好調のユーミンで突き進んだ感じですね。
トヨタやホンダではなくなぜ三菱だったのか?という部分は答えがないままですが(笑)
ps. もしかしてミラージュ/パジェロがアウトドア系だったから??

WANDERERS

リフレインが叫んでる

霧雨で見えない (麗美さん)

満月のフォーチュン

木枯らしのダイアリー / 旅立つ秋

東京での一人暮らし(といっても寮に住んでいたが😊)が、時折すごく寂しくて、なにやら無性に虚しい気持ちになることがありました。
仕事にも仲間にも恵まれて、何の不自由もないのになぜか虚しさと感じるという。

あるときは会社を休んで新宿の街をあてもなく歩き、喫茶店に入ってボサッとしてコーヒーを飲んでいました。その後、伊勢丹の近くにあった映画館に行ったかな?

あるときは休日に思い立って信州までクルマを飛ばし、野辺山の田園地帯に行きました。
晩秋だったか、一面の黒い畑のなかにポツンと1台のトラクターがあり誰かが乗っていて、ゆっくりと走る姿を遠くから見ているという。
クルマのドアを開けて降り立つと冷たい風が吹いていて、曇天の荒涼とした八ヶ岳山麓が広がる。トラクターと自分とクルマだけがあり、風の音とユーミンの声だけが聴こえてくるなかにしばらく佇んでいました。

よそゆき顔で

1980年にリリースされたアルバム「時のないホテル」に収録されている曲です。
やっぱりちょっとクルマ関係ですね。
80年代は本当にクルマに乗ったし、友達や仲間と一緒にクルマを連ねて出かける機会が多かったのです。

前述のコテージに行ったときは、一人がシルビアを運転していて、もう一人が乗っていたセリカと競い合っていました(笑)
もちろん国道ではそんなことできないから、どこか交通量の少ない直線区間のある道だったと思います。

「よそゆき顔で」で競争するシーンのイメージがまさにそこにピッタリなのと、別の季節に出かけた観音崎の思い出が重なって、あの頃の楽しかった記憶がほのぼのとよみがえるのです。

海を見ていた午後

ドルフィンに行ったのも数名でクルマ2台で行ったような気がします。
店の前に店員がいて、車を預けると駐車場まで回送してくれました。
レストランでそういう体験は初めてだったから「横浜すごいな」と思いました。ちなみに店に行くまでの山手の街並みも素敵で、アメリカの FIRE STATION を見つけて興奮しました。今はもうない(?)そうですね。

正直なところを言うと、すごくロマンチックな想像をしていたのですが、実際は海は遠くにあって貨物船らしきものが沢山見えたような・・。それで街並みと海との境目が分からなくて、どこどこ?みたいな感じでした。

朝陽の中で微笑んで

信州の高原地帯を走る国道299号(メルヘン街道)は、途中に麦草峠という高地があり、その傍の森林の中に白駒池という湖があります。

僕はその湖に写真を撮りに行った際、霧が立ち込めてとても神秘的な風景を目にし、「朝陽の中で微笑んで」を思い出しました。まさに曲のイメージにぴったりの光景でした。

この曲も1976年にリリースされたアルバム「14番目の月」の収録曲。荒井由実の作品です。

旅の途中でものすごく聴いた

基本的に・・男女のグループで、クルマでどこかに行こうというときには、必ずカーステでユーミンをかけていた80年代。
プロダクトやサービスを利用するとき、自然にユーミンのイメージがそこに乗っかっているから仕方がありませんね。

それに・・ユーミンは、都会でも田舎でもマッチするのです。というか、マッチする楽曲があるのですね。どこにいても聴ける音楽だし、実際どこでも聴いていました。
ユーミンを聴くと旅の風景や一緒に遊んだ仲間を思い出してしまうのです。
とても虚しかった時期を除けば、ほとんどがよい思い出と同居していて、ユーミンを聴くといつも幸せな気持ちになります。

近年はあまり思い出にシンクロする楽曲がないわけですが、過ぎ去った遠い過去が昨日のことのように思い出されるのは、音楽の力なのかもしれませんね。

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