ローカルルールって必要?
なんだか、記事の趣旨とヘッダ画像がマッチしてないような気がしますが、GWですし、天気もいいですし、まあいいかなと思っているところ。
ローカルルールとは?
調べていただいたほうがよく分かると思いますが、ローカルルールとは「ローカルのルール」です。
グローバルに対するローカルのルールです。
グローバルは全体で、ローカルは一部というか、個別というか。
範囲が狭くて、身近なもの、自分のエリアのものというのが「ローカル」ですね。
ある一定の狭い範囲で適用されるルール、あるいは通用する常識みたいなものでしょう。
法的に定められていない約束事などもローカルルールに含まれます。
ローカルルールは是か非か
ローカルルールの存在意義は、グローバルなルールでは一般的すぎて運用しにくい場合に、個別の運用方法を決めるというところにあるでしょう。
つまり必要性としては「ある」ものです。
しかし、ローカルルールはしばしば、暮らし方や行動に制限を加えて、可能性を閉ざすことになる場合がありますね。
だれも法的にそうだと決めていない
そんな約束は聞いたことがない
というようなルールを強いられて、不自由な思いをすることがあります。
決め方の問題
ローカルルールは、それ自体は「是」でも「非」でもなく、それは決め方の問題だといえるでしょう。
こんなローカルルールはまずいというケース
決め方として、次のようなことは問題を引き起こすと思われます。
そのローカルでなんらかの権限を持った人が独断で決める
出どころの分からない「うわさ」をなんとなく信じ込んでいる
後者は決め方というよりも、すでに決まっているという感じでしょうか。
勝手に仕切る人の話
前者の場合、たとえば以前、僕はこういう話を聞きました。
ある考え方を発信している人で、SNSなどのファンが多く、自分の考えを広める塾を開いたりイベントを開催している人がいました。
その方はフラットな人間関係で自分のグループを構成したいと考えていました。
しかし、イベントの開催・運営の際、勝手に仕切る人が現れて、本人が言っていないようなことをあたかも決まり事のように周りの人に指示するという場面があったそうです。
本人が気づかないうちに、ファンを違う方向に誘導し、自分の思うままに動かそうとする人がいたわけです。フラットな組織のなかに階層を作ろうとする動きでした。
もし気づいていなかったら、大きな問題や誤解が生まれたかもしれません。
SNSにもあるローカルルール
SNSにもローカルルールがありますね。
たとえば Twitter では「FF外」という言葉がありました。最近はあまり聞きませんが、FFとはフォロー・フォロワーの関係を意味していて、その外、つまりフォローしている人でもフォロワーでもない相手からのコメントを指すのです。
そして「FF外からのコメントは失礼だ」というような価値観(決まり事)が生まれました。正確には「FF外からのコメント失礼します」というような形で、コメントする方がへりくだって言うような運用でした。
それは理由として理解できなくもありませんが、本来 Twitter はそれを許可しているシステムですし、Twitter でのコメントのルールにもない話です。
本来やっていいことに対して、ダメだと言っている・考えている人々がいて、そういう決まり事がなんとなく成立しているという状況でした。
自粛ブーム
自粛ブームというのは、僕が覚えている限り昭和天皇の崩御のときにあった自粛の動きが最初です。
「こんなときに営業してはいけない」「こんなときに楽しいことをしてはいけない」
というような気持ちから、みんながお店を閉めたりイベントをやめたりする動きがあったのです。
それだけならまだよいのですが、その動きや考え方に反する人を責める人々が現れたりしました。
経済活動など自由にやっていいはずの日本のなかで、勝手にそれをやめようというルールに近いものが運用されたのですね。
ローカルルールに必要なのは合意
というわけで、なんのコンセンサスもない行動指針を勝手に決めてしまって、特定のコミュニティで運用するのがローカルルールの運用の問題です。
勝手に決めるというのがよくないわけで、そのコミュニティに関わっている人々の合意がなければ運用できないはずのものです。
自粛ブームというのは何となく発生してしまったことで、誰かが勝手に決めたというよりは「多くの人が勝手に思い込んでいる」というニュアンスですね。
だから余計に厄介なのですが、それでも勝手に決まったルールめいたものに反する人を責めたり、攻撃したり吊し上げたりするのは間違っています。
ローカルルールはグローバルなルールではどうしようもないときに、ローカルのみんなで合意して運用するルールであるべきですね。