おさーんになるとキャリアは役に立たない
この結論に至るまで、僕はしばらく掛かりました。
おさーんになっても何がしかのキャリアがあれば、なんとかなると思っていたので。
立派な社員でも定年が来る
でも客観的に考えてみると、どんなに立派な社員でも、定年が来たら会社を辞めないといけないのです。それまでは「絶対辞めないぞ!」と思っていた会社でも、居座るのにはタイムリミットがあるんですよね。
つまり定年は、キャリアが役に立たなくなる瞬間です。
定年なんて制度、無くなったらいいなと思いませんか?
定年後
定年後に、例えばシルバー人材センターのような所に登録する人も沢山いると思います。でもそこでやれることは、現役でやってたこととは全く違うことだし、そこで得られる報酬も微々たるものです。お小遣いです。
優しくて分別のある人なら「生きがい」のために働くと思いますが、そうでなくて、諦めきれない人もまた、大勢いるのだろうと察します。
諦める、諦めないは個人の選択なので、どちらが良いとかいうことはありません。生き方の問題ですが、諦められる人はある意味、幸せです。
キャリアをどう見るか
「パソコンなら任せて欲しい」と思う人もいるでしょうが、若い人にはもっと出来る人がゾロゾロいます。
「趣味でやってきたことを仕事にしたい」と思う人もいるでしょうが、若い頃からプロとしてそれをやってきた人がゾロゾロいます。プロには敵いません。
「マネジメント能力なら若い人に負けない」と思う人もいるでしょうが、新しい知識が伴っているでしょうか。判断材料を揃える自信はありますか。
正直なところ、やりきれないですよね。僕はやりきれないです。
居場所は必ずどこかにある
と、思うより他、ないのです。
特殊な価値を身につけていて、退職したあとも更に仕事があるという人や、商売が順調にいっている経営者、年金がたっぷりあってリッチに遊んで暮らせる人、でもない限り、何らかの不安、焦燥、諦め、いろんなものが交錯する年代だと思います。
しかし、自分をゴミ箱に捨ててしまうには早すぎる年代でもあると思います。捨てるわけにはいきません。たとえ元気でなかったとしても。
さてどうしますか
僕について言えば、残念ながら左うちわで遊んで暮らせるような状況ではありません。世の中が求める・求めないに関わらず、何かをやって生計を立てて行かなければなりません。
そういう、必ずしも良くない状況にあることを、誰かのせいにしないし、自分のせいにもしません。なぜなら自分はいつも、最適な道を選んできたからです。努力も沢山したし、好きなことも、人の役に立つことも、全部してきました。
そのことだけはハッキリしています。