自分の日常は誰かにとっての非日常
風景写真を撮る人は、活動拠点(ロケーション)は大事だと思います。
最高の風景を撮るのに、何時間も旅をして撮りに行くよりも、近くにいて毎日出かける方が、よほどチャンスも多いし、その土地に詳しくもなるからです。
以前、富山県の立山に行った頃に、地元に住んで立山の風景写真撮影をライフワークにしている写真家さんの存在を知りました。その方は、元々は遠い地域に住んでおられたのですが、立山の魅力に取り憑かれて移り住んだとのことでした。
また、信州や北海道には、自然写真の愛好家が喜ぶ風景が沢山ありますが、地元で長く活動されているアマチュア写真家さんなどは、それだけ注目されます。ウェブサイトやSNSに日々の風景を載せるだけで、みんなが喜んでくれます。遠くから訪れる写真家の案内をされているような方もおられるんじゃないでしょうか。
僕などは湘南が好きで昔は何度も訪れましたが、今でもSNSなどで湘南の風景を撮っている写真家さんに出会うと、ついつい色々と作品を見てしまいます。
そんなわけで、風景写真にはロケーションは欠かせない条件ですし、その土地のファンが多い地域に住んでいる写真家さんはラッキーですし有利ですね。信州や湘南在住の写真家さんの作品を見ては、いいなあ、住めていいなあ、と素直に思ったりするわけです。
自分のロケーションの魅力を知る
まあ、そんなことばかり言っててもしょうがないので、よほどその地域が好きなら移り住むという選択肢もあるのですが、まずは自分が住んでいる地域の魅力を見つけることも大事ですね。
夙川界隈
僕は阪神間の西宮の夙川界隈に住んでいて、この界隈を撮ったり、神戸の方に出かけて行って撮ることが多いですが、意外と近くを撮ってる写真家さんは少ないようなのです。SNSでもあまり見かけません。
(それなのに桜のシーズンはいいカメラを持ったおじさんを沢山見かけるのですが・・)
自分のローカルに特別何かがあるというわけでもないですし、見方によれば平穏な住宅街だということも言えます。「良い所に住んでるね」と一般的には言われがちな住宅街です。
よその地域の人からはある意味「羨ましい」と思われているかもしれません。逆にアピールすると「カッコつけてる」と思われる可能性もあります。そういうのが嫌で見せたがらない人が多いのかな?と分析しているのですが・・現にSNSに写真をアップしても、そんなにウケません(笑)
それでも、遠くにいて憧れている人はいるんだと思います。そういう人に見てもらえる写真を撮るということには意義があるのだと思います。
神戸
神戸は観光地だし日本の代表的な都市の1つなので、当然ながら撮っている写真家さんも沢山目にします。ただ、SNSには観光写真みたいなものが多いですね。
もっともっとマニアックな街写真を撮っている人がいてもいいなと思います。その意味では、僕は珍しい方に入るのかもしれないので、テーマを絞って撮れば注目されるようになるかも(笑)
自分の地域の魅力について考えたことはありますか?
みなさんはどうでしょう?
風景写真としての魅力だけじゃなく、文化や行事、産業、お店などの魅力も大事ですよね。そういったものはほとんど、写真にして見せることができますし、魅力を探せばなんなりと出てくるのではないでしょうかね。