リアルとフィクション
自分が制作において気を付けていること、
気をつけなければいけないなと思うことについての
話です。
タイトルにもある通りリアルとフィクション
をしっかりと理解するという事です。
個人的に思うのですが表現という事はフィクション
だと思っています。ドキュメンタリーであったり
セッションであったりもある程度のルールがあり、
その上でリアルというものが存在すると思います。
リアルに近い表現というものは素材自体がリアル
という事なのです。しかし、出来上がるものはフィクションです。そしてそれを受け取るとその裏側であるリアルを感じるという事です。
このフィクションの部分がよく考えられていればいるほど、この間に挟まっているフィクションやテクニックの部分を感じさせずリアルを伝えれるのです。
料理で例えるとわかりやすいと思います。
素材の味を活かすには生でかじるのが必ずしも正解ではありません。もし、生でかじるにしてもそこまで持っていく流れや空気を作る事が一番大切ですしとても難しいと思います。ですが、手を加えているのにも関わらずそれを感じさせない料理もあります。
刺身や寿司などがそれに近いと思います。
このようにリアルを伝えるにはそのまま出すのではないという事です。あくまでも素材の一部に過ぎないということです。即興表現などもありますが大事なのはルールだと思います。「人工的」ではなく「自然的」になってしまうとそれは作品ではなく出来事です。枠組みを用意しないとそれがあるだけになってしまいますし、それはそうだろうと思います。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉の通り、
リアルというものは非常に面白いですが、
それをそのまま書き出してしまうとただの奇天烈なものになってしまう。だから小説や台本のように届ける為に必要な「人工的」なアクションがあって、
そここそが創作と言われる部分であると思います。
それを勘違いしてはいけない。
それは皆さんより自分に言い聞かせています。
皆さんも「夢を現実」にする事に気がいきすぎて、
その「夢」が「現実」から抽出されたものだと気付いていないのでは無いでしょうか、あなたは今夢と現実、どちらの世界で生きているんでしょうか?
偽りの自分を演じているのであれば気を付けてください、全てフィクションになってしまう可能性がありますよ🕶🕶🕶
KenTa
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