明日ももーっといい日になるよね、ハム太郎!
━━━━返事は、彼の声帯が空気を震わせるものではなかった。足の裏にこびりついた彼の臓物が、饐えた臭いと共に立てた汚物を思わせる音で応えた。ヒロ子は思わず脚を振り回し、足裏の不快感を振り払おうとした。それがつい先刻まで友人だった小さい命の一部であることに気づいた時、ちょうど残骸は足を離れ、白い壁の床近くにしがない花を咲かせていた。元の毛色が微かに窺える毛皮が床に張り付いている。いつもヒロ子をまっすぐに見つめていた大きな目が、頭から飛び出ることでより一層その寸法を大きく見せていた