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NHKスペシャル「調査報道 新世紀 File5 ミャンマー軍を支える巨大な闇」

9月21日にNHKスペシャル「調査報道 新世紀 File5 ミャンマー軍を支える巨大な闇」が放送されました。

前半のジェット燃料編では、ジェット燃料の流通ルートは中国、マレーシア、タイ→ベトナム→ミャンマーとしていました。
中国、マレーシア、タイの業者から回答なしで終わってしまいました。

後半は日本のODAで、30社ほど日本の会社が外務省とともに継続取引をしている状況という回答でした。
今回、日本の会社で名前が上がったのは、バゴー橋の建設の件で、
YOKOGAWA BRIGDE CORPORATION、株式会社横河ブリッジ でした。
橋は2024年6月に完成式典を実施していました。
親会社は株式会社横河ブリッジホールディングスで、
NHKは株式会社横河ブリッジホールディングスに問い合わせを行っていました。

株式会社横河ブリッジホールディングスの活動

株式会社横河ブリッジホールディングスの統合報告書2024などで、
ミャンマーにヤンゴン支店があることは記載あり。
2019年3月18日に、三井住友建設株式会社との共同企業体(JV)により、ミャンマー連邦共和国において、ヤンゴン市中心部とタンリン地区とを結ぶバゴー橋の建設工事を受注、日本の政府開発援助(ODA)により建設と発表。

2021年4月21日 一部報道について
その後の公式発表は見つけられませんでした。

2021年3月期 決算短信で「ミャンマー情勢の深刻化により受注と生産に滞りが生じておりますが、業績への影響は限定的であると考えております。実質的に停止しているミャンマーのバゴー橋建設工事につきましては、現地関係者の安全確保に細心の注意を払いつつ、関係者とも協議しながら対応してまいります。」と記載。2022年、2023年、2024年の決算短信には登場せず。

第160期 有価証券報告書
ミャンマーについては記載なく、ODAについては
「⑥カントリーリスクについて
当社グループは、ODA(政府開発援助)案件の橋梁事業など、アジアを中心に海外事業を展開しています。また、橋梁事業やシステム建築事業の設計業務の一部は中国やフィリピンの子会社が行っています。当該国の政治、
経済情勢等に著しい変化が生じた場合は、業務の継続が困難になり業績に影響を及ぼす可能性があります。こうしたリスクに備えて、従業員の安全を確保する手段や非常時の危機管理体制の確立に努めるとともに、国内も含めた
業務の補完体制を構築し、必要に応じて日本政府や現地日本大使館等、関係者との連携を図ってまいります。」と記載。

今回のNHKスペシャルの放送により何か公式発表をするかもしれません。

株式会社横河ブリッジホールディングスの輸出管理

・経済産業省  公表リスト には掲載はなく、
非公表という選択をしている可能性があり、
CP実施会社かどうかは不明です。

・財務省 「本邦上場会社の外為法における対内直接投資等事前届出該当性リスト」において①
① 指定業種以外(事後報告業種)の事業のみを営んでいる会社

YBHDグループ企業行動憲章
(安全保障貿易管理と輸出入関連法令の遵守)
第 6 条 国際的な平和と安全の維持を妨げることとなる軍事関連技術の輸出を行わず、全ての輸出取引に関して取引先の概要および事業内容を十分に確認し、輸出貨物・技術が大量破壊兵器の開発・製造に用いられないことを確認する。
2. 製品の輸出入にあたっては、関係法令に従って適切な輸出入通関手続きを行うとともに、輸出入禁制品の輸出入は行わない。
☆輸出入貿易管理令

安全保障輸出管理担当

・2021年2月クーデター時
日本政府・外務省と相談し、事業共同体を構成している日本企業と協議して、米国商務省・財務省などの制裁を回避して進めたのでしょう。

・今回の放送対応
おそらくこうした番組を放送するとNHKから連絡を受けており、
公式発表案を事前準備をしておき、
世間の反応を見て公式発表するかどうかを決めるのでしょう。
予想です。



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