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安全保障輸出管理実務能力認定試験 STC Expert/STC Legal Expertについて

安全保障輸出管理の分野では唯一の資格で、一般財団法人 安全保障貿易情報センター(CISTEC)が2005年から実施しています。
取得が簡単なものから、STC Associate、STC Advanced、STC Legal Expert/STC Expertの3段階で構成されています。
STC Associate、STC Advancedと比較すると、STC Expert/STC Legal Expertは過去問を解いておくだけでは合格できません(個人的印象)。毎年やっかいな問題がでます。
試験は年に1回実施されます。

STC Expert/STC Legal Expertについて

名刺に記載するときは下記で記載しましょう。

英文名      和文名

STC Expert     安全保障貿易管理士(総合) 法令編+貨物・技術編
STC Legal Expert 安全保障貿易管理士(法令) 法令編

試験が法令編と貨物・技術編の2つで構成されており、
法令編に合格するとSTC Legal Expert、
法令編と貨物・技術編の両方に合格するとSTC Expertになります。
法令編は名前の通り、法令に関する問題です。
貨物・技術編は該非判定に関する試験になります。

法令編に合格後、2年以内に貨物・技術編に合格すればSTC Expertになります。同時受験も可能です。

STC 準 Legal Expert

2012年に新設された資格です。
法令編に不合格となった方のうち、得点上位者を、STC Legal Expert としています。
Q&AのQ5によると、企業内での活動を支援するために設けたようです。
STC Expert/STC Legal Expertの難易度が高いので新たにランクを設けたようです。

Q5. STC 準 Legal Expert とはどんな資格ですか?
STC Legal Expertに準ずる知識を有すると認定された資格です。
平成24 年度から新設された資格で、STC Legal Expert 受験者の企業における輸出管理者としての幅広 い活動を支援するため、惜しくも不合格となった方のうち、得点上位者を、STC Legal Expert 合格に準じ、 「STC 準 Legal Expert」として認定する制度を開始します。
※ 過去の受験者には遡及しません。

STC Expert/STC Legal Expert受験のご案内・Q&A

STC Expert/STC Legal Expertの認定証の色

STC Expert/STC Legal Expertに合格するとカード型(クレジットカードサイズ)の認定証が届きます。
通常これはシルバーなのですが、下記のQ&Aに記載されている通り、成績優秀者はゴールドになります。
皆さんゴールドを目指しましょう。

Q12. 認定証には有効期限はありますか?
STC Expert/STC Legal ExpertやSTC Associateの認定証には有効期限はありません。しかし、輸出関連の法令等は時々改正されますので、ご自身で常に新しい情報等を入手し実務能力の維持に努めることが必要です。
なお、STC Expert/STC Legal Expertの認定証は、ゴールドとシルバーがあり、特に成績優秀な合格者に対してはゴールドの認定証を発行しています。 また、当センターは平成23年4月1日をもって財団法人から一般財団法人に移行しておりますが、平成23年3月までに旧法人名で発行された認定証に関しましてはその有効性に何ら変わりはなく、再発行の必要はございません。

STC Expert/STC Legal Expert受験のご案内・Q&A

合格率・合格者数など

STC Expertの合格者数を集計してみました。
合格者 642名(貨物・技術編の合格者数含む)
STC Expertの受験者数 4,806人( 貨物・技術編の受験者数含まず)
合格率 13.4%
貨物・技術編を2年の限度で取得した人を含めると、合格率は13.4%になりました。

テキスト


私の場合、勉強方法・勉強時間

私は第12回に受験し、STC Expert/STC Legal Expertに合格にしました。
残念ながらシルバーカードです。
受験した回数は1回で、初回でSTC Expert/STC Legal Expertを取得しました。

勉強時間は3か月とりました。

法令編
過去問5年分程度について、その根拠(なぜ、どの法令、省令、告示、通達、Q&Aなど)を明確にするという作業を2か月ほどしました。
残りの1か月は過去問を繰り返し解くことを行いました。何故間違ったのかを、自分が作成した解説を読み、理解を深めました。
これらの過程で法令、省令、告示、通達、Q&Aなどを隅々まで確認し、考えることになったことで合格したものと思っています。

貨物・技術編
問題文だけで解ける問題を選択するという方針でのぞみ、過去問を5年ほど解いてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは書籍費等に使わせていただきます。