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米国商務省BIS、認定エンドユーザー(VEU)プログラムにデータセンターを加える最終規則を発表・施行

上記のPublished Document: 2024-22587 (89 FR 80080)

感想:JETRO、記事にするスピード早いですね。

米国商務省BIS いろいろなことをやってます。
あまり気にしていなかった認定エンドユーザ(VEU)制度を、データセンター向けに拡張し、Regulationsを変更しました。
即日施行です。

従来の中国やインドの半導体工場向け(サムソンやインテルの中国の半導体工場など)の認定エンドユーザ制度は、VEUタイプ General VEUとし、新たにData Center VEUができました。
データセンター向けにAI関連のECCN 3A090などを輸出することを想定し、従来の認定エンドユーザ(VEU)制度より、若干厳しい措置を加えて区別するために別のカテゴリを作ったようですね。

認定エンドユーザ(VEU)とは

輸出・再輸出先が認定エンドユーザ(VEU)として認められると、そこへの輸出・再輸出は許可取得が省略できる制度です。

報告:従来のGeneral VEUの場合、BISへの報告は年単位に対して、
Data Center VEUの場合、半年ごとにBISへの報告義務があります。

通知および確認:この制度を使う場合、最初の輸出・再輸出の前に認定エンドユーザ(VEU)にコンタクトして認証を得ている範囲であることを通知し、確認を得ておくことになります。

当たり前ですが、認定エンドユーザ(VEU)側も、輸出・再輸出者もそれなりに義務を負うことになります。

これは日本の特定包括輸出許可に似ていて、顧客、品目等が定まっていて、繰り返し輸出する場合に使える制度です。
日本の場合、輸出者が包括許可を取得するものであり、包括許可は輸出者しか使えないもので、取得していることは公開されません。
一方、認定エンドユーザ(VEU)制度は受け入れ側が申請を行い、許可を得るとSupplement No.7 to Part 748に記載され、輸出者、再輸出者、誰もが使えるものになるようです。

どちらの制度が使い勝手がいいのでしょうね。

以下はSupplement No.7 to Part 748への記載事例です。

STC Expert/STC Legal Expert 過去の試験

認定エンドユーザ(VEU)関連の問題は、2019年度以降でありませんでした。
概要など出ることがあるだろうか。

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