Expolis Column vol.3 伝統工芸をNFTでアップデート?! Maneki Nekoに学ぶ
こんにちは、エクスポリス松井です。今回は9月16~18日にかけて富山県高岡市で行われた「TAKAOKA CRAFT ICHIBANCHI」にお伺いした件についてご紹介したいと思います。
TAKAOKA CRAFT ICHIBANCHIとは
高岡市が培ってきた400年以上続くものづくりを体験できる3日間のイベントです。高岡市の工房エリアそのものにアクセスできる貴重なイベントであり、職人の方々と直接会話を楽しみながら、ワークショップで学ぶことができます。
※ 別のnoteでお話したいと考えていますが、私は螺鈿ワークショップ、銅板着色体験、うるしと木地師体験に参加させていただきました…!
今回こちらのイベントを知るきっかけになったのは、宇田川燿平さんが手掛ける「てしごとクラブ」さんの新しいプロジェクトが展示されるとお話をお伺いしたからです。
最先端デジタル技術の融合「Maneki Neko」
てしごとクラブはアート感覚溢れる日本の工芸品のオンラインセレクトショップですが、これまでの工芸品への造形の深さ、職人の方々とのつながり、またテクノロジーの融合としての商品開発である「Maneki Nekoプロジェクト」を2023年9月19日現在Makuakeにて展開中です。
私がこのプロジェクトに関心を持ったのは、
先端デジタル技術と職人のクラフトマンシップが融合された新時代のアート工芸であること
個体管理にブロックチェーンを使用していること
からでして、その背景については上記のMakuakeのページから詳細を知ることができます。NFT×伝統工芸の新しい取り組みについて知りたい方はご覧いただければと思います。
まるで教科書にようにプロジェクトについて詳しく書かれていますので、一読するだけでも現在伝統工芸の未来について考えられている方、NFTアートについて考えれている方の一助になるかと思いました。
てしごとクラブさんが培ってきたオンラインマーケティングおよびテクノロジー、高岡市で1909年創業の漆器屋「漆器くにもと」さんのプロデュース力、仏師・美術造形クリエイターの造形美、漆の漆芸塗り、漆芸加飾のプロの方々の技術力、全てが結集して作られたManeki Nekoは新しい工芸の息吹を感じます。
また、NFTについての可能性を感じながらも、どのように取り入れればいいのかわからない、という方のヒントにもなりうるのではないでしょうか。
これまでの歴史をアップデートし、未来につなげる
NFTホワイトペーパーが公開されてからNFTに可能性を見出している方も多いかと思います。しかしながら、アクションを起こすための一歩が見えない、という方も多いのではないでしょうか。
Maneki Nekoプロジェクトは、単に伝統工芸とNFTのようなテクノロジーを融合させただけではなく、てしごとクラブさんが行ってきた活動と、高岡市で生まれた伝統工芸技術が組み合わさり、イノベーションが起きた結果だと考えています。
また、互いにリスペクトと信頼を持っている仲間とでないと忙しい日々の中で新しい一歩に踏み出すのはなかなか難しいでしょう。その関係性を気づきあげたManeki Nekoプロジェクトメンバーには、一長一短では築くことができない深みがあります。
今回宇田川さんにお声がけいただき、高岡市に、また「TAKAOKA CRAFT ICHIBANCHI」に訪れることができたのは私の財産となりました。
現在伝統工芸を取り巻く環境は決して安泰なものではありません。
今伝統工芸について悩んでいらっしゃる方のひとつのブレイクスルーとなるのでは、と本プロジェクトについてコラムにさせていただきました。
これからもManeki Neko、そして高岡市の皆さんの活動に注目していきたいと思います!
本コラムに関連する情報
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