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Fujifilm X-T3 に七工匠のレンズを付けてみた話

深圳の光学メーカーで七工匠(しちこうしょう:英語名 7artisans) というブランドから 35mm f1.2 の単焦点レンズを買ってみました。七工匠は 個性的なレンズの製作と販売を行っており、また、お財布に優しいレンズが多くラインナップされていることでも知られています。

昨今、"沼~" でおなじみ ジェットダイスケさんのオールドレンズの紹介動画を見るのが楽しくて、気が付けば 自分も Fujifilm の X-T3 にオールドスタイルの単焦点マニュアルフォーカスレンズを付けて写真が撮ってみたくなったという訳です。

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そして、ネットをあれやこれやと検索していて出会ったのが この七工匠(7artisans) 35mm f1.2 レンズ(Silver) です。素材はアルミニウム合金を使用しており上質な仕上がりです。また外観の色味も相まって かなりクラッシックな雰囲気を醸し出していると思います。サイズもとてもコンパクトでジーンズのポケットにもスッポリと入りそうな大きさです。これなら出掛ける際にサブで持ち歩いても全く荷物にならないのが嬉しいです。

また、このレンズは フジフイルム X、キヤノン EF-M、ソニー E(APS-C)、マイクロフォーサーズ のレンズマウントに対応したモデルが選べるので、マウントアダプターを介することなく、直接カメラに装着することが出来るのもポイントです。当然のことながら、電子接点を持たないレンズとなる為、ピント調整 及び 絞り操作は手動となります。もちろんレンズ側の手振れ補正機能も付いていませんので、撮影は1枚づつ 時間をかけて丁寧にシャッターを切る撮り方が必要なレンズと言えます。

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絞りリングはクリッカブルではなくシームレスに回り 無音です。レンズ自体は小さいですが、ピントリングの指の掛かりは良好です。また ヘリコイドの粘りも適度な重さが感じられ、安っぽさは無くスムーズに回る印象です。フォーカスリングのストロークは長めに取られているので、 ピントを合わせる際、正確なマニュアルフォーカスが行いやすいと感じました。

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実際に Fujifilm X-T3 に付けてみた感想としては、標準レンズキットの 18-55mm ズームレンズを付けていた時とは ガラッと印象が変わり、一気にレトロなオールドカメラの佇まいになりました。レンズが小さい事で取り回しも楽になり X-100F の様な感覚でスナップにも気軽に持ち歩ける感じになりました。

また、開放 F値 1.2 は予想どおり 抜群に明るくて、フルサイズ換算 53mm 相当の画角と相まって、このレンズで写真を撮るのがとても心地良く感じられました。

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f1.2 絞り開放での描写は オールドレンズ風のふんわりテイストです。X-100F系の開放描写に近い柔らかな写りになります。このオールドレンズっぽい描写を楽しむなら 絞りは f2.0 未満で撮ると良いでしょう。(f3.0 くらいからパリッと解像した現代風レンズの写りになる印象です) ただし f1.2 ~ f1.4 くらいですと、被写界深度が浅すぎてマニュアルフォーカスでのピントの山は、正直肉眼ではつかみにくいです。なので 私の場合、X-T3 のリアコマンドダイヤルにフォーカスチェックの拡大表示を設定して、必要に応じて拡大したり、フォーカスピーキング機能を設定して補助で使うことでピント合わせをしています。

お気に入りのレンズで ありきたりの風景をファインダーを覗きながら 1枚づつ じっくりと撮る喜び、これを感じることが出来ればもう、立派な "沼" の住人ということでしょうか。しばらくはこのレンズで色々な風景を撮って楽しみたいと思います。

以下、七工匠 35mm f1.2 + Fujifilm X-T3 にて撮影したレタッチ済みの写真をいくつか添付してみました。よろしければ ご覧ください。

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