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好きなことを仕事に

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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好きなことを仕事にできて羨ましいなぁ

そんな言葉を耳にした。詳しくは説明できないが、以前プロアスリートの楽屋周り警備の仕事をしたことがある。テレビとかでよく見るような選手がいて「おぉ!」と驚きながらも、顔に出さずに仕事をしていた。

プロアスリートの周りには色々な大人たちがやってくる。ただその競技だけに集中すればいいわけではないのだから、プロアスリートというのもなかなかな大変な仕事だ。そんな中、大会関係者と話している会話が聞こえてきた。

関係者「練習どうだった?」
選手「周りの選手から色んな刺激を貰えて楽しくできました!」
関係者「好きなこと仕事にできて羨ましいなぁ」
選手「ははは、そうですね」

そんな会話を聞いて私はモヤっとした。私が気にしすぎなのかもしれないし、関係者は悪気などないように見えた。それでも悪気なしにそんな言葉をアスリートに言ってしまうあたり、無神経に思えた。

世間的に見たら、好きなことを突き詰めていった結果仕事になっている職種はいくつかある。プロアスリートやミュージシャンというのはその最たる例だろう。見る人によっては、好きなことを仕事にしているから、楽しく、楽に仕事をしているように見えるのだろう。

大抵の人間なら想像つくと思うが、そんなわけはない。もちろん楽しいことも多いのだろうが、それ以上に大変な思いをしてきたのは容易に想像がつく。その表面的な楽しいしか見ずに、羨ましがる姿に衝撃を受けた。スポーツとかを全然かじっていない人ならまだしも、大会関係者がその発言はアウトとしか思えない。

大会関係者のバックグラウンドなんて知ったこっちゃないが、努力を重ねてきたプロアスリートに対して、なんとなくで高校と大学を出て、なんとなくでサラリーマンを続けているような人間が「羨ましい」なんて言っていいわけがない。

啓発本系では好きなことを仕事にすべきか論争はたびたび起こっている。個人的に私は好きなことを仕事にするというのは、全員ができる選択では無いと思っている。しかし、嫌いではない、苦ではない仕事を選ぶのは多くの人間が取れる行動なのではないだろうか。100点を目指すのではなく、80点を目指すのがいいのではないか。そんなことを最近は思うのだ。

あまりnoteでは怒り的な感情を出さないようにしていた。そもそもマイナス系の感情を書いたとして、読んだ誰かがそれに影響され、気分が落ち込むかもしれないと思い、あまりにもマイナスなことは書かないよう気をつけている。それでも、今回のことはここで発散しておきたかった。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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