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技術以外の内容を書きます。技術ブログ:http://expajp-tech.hatenablog.com/

最近の記事

北海道一周秘境駅めぐり④ 神路駅跡~名寄駅~塩狩駅

こちらの記事の続きです。 初回はこちら。 神路駅跡雄信内駅を出立して4-50分ほど列車に揺られると、線路が不自然なカーブを描いている箇所に差し掛かります。 ここにかつて「神路駅」という駅がありました。 駅周辺には「神路」という名の集落があり、昭和30年代には100名ほどの人口を数えていたとのことです。国道40号から天塩川を挟み、山肌との間にある僅かな平地に作られた集落で、鉄道でしか行けない陸の孤島と呼ばれました。 しかし「陸の孤島」で暮らすにはやはり不便があったよう

    • 北海道一周秘境駅めぐり③ 問寒別駅~雄信内駅

      少し間が空きましたが、こちらの記事の続きです。 初回はこちら。 問寒別駅糠南駅を出発し、誰もいない山道を30分ほど歩くと少し大きめの集落が見えました。問寒別の集落に到着です。 熊に出会うことなくここまで来られたことにホッとしながら、駅までさらに歩を進めます。 問寒別の集落は小中学校・郵便局・診療所・スーパーがあるちょっとした街でした。また、古民家を改造したゲストハウスが最北を目指す旅人に向けて営業しているようでした。 橋からさらに20分ほど歩いて、問寒別の駅に到着し

      • 北海道一周秘境駅めぐり② 糠南駅

        こちらの記事の続きです。 宗谷北線を進む抜海駅訪問から一夜明け、8月10日。この日は稚内駅から旅をスタートしました。 稚内から出る始発列車には、思ったより多くの人が乗り込んでいました。 時期から言って、ほとんどが同業者だったのでしょう。車内は得もいわれぬ熱気に包まれていました。 車内の異様な熱気をよそに、列車は荒涼とした原野を駆け抜けていきます。 このあたりは米はおろか野菜も育ちにくく、農業がほとんどできません。 そのため土地が空いていたとて田畑にすることができない

        • 北海道一周秘境駅めぐり① 出発~抜海駅

          08/09-14の6日間かけて、北海道を一周して秘境駅をめぐってきました。 ルートは以下の図にまとめています。 訪問した秘境駅抜海(宗谷本線) 糠南(宗谷本線) 雄信内(宗谷本線) 塩狩(宗谷本線) 銀山(函館本線) 比羅夫(函館本線) 釧路湿原(釧網本線) 昆布盛(根室本線) 西女満別(石北本線) の9駅です。この他、日本最東端の駅・東根室駅にも立ち寄っています。 5泊6日・鉄道での総移動距離1700km以上・6日間での歩行距離90km以上という大旅

        北海道一周秘境駅めぐり④ 神路駅跡~名寄駅~塩狩駅

        マガジン

        • 北海道一周秘境駅めぐり 2024/08/09-14
          4本
        • 新潟モグラ駅めぐり 2021/08/09-11
          5本
        • 飯田線秘境駅めぐり 2021/04/29-30
          7本

        記事

          2023年もラジオをたくさん聴いた

          この記事を毎年書きはじめてもう3年目。 誰に需要があるわけでもないけど書いてて楽しいので書いている、これが趣味ですよね。 普段は仕事とそれにまつわる課外活動と家事が忙しくて、そのスキマを埋めているラジオに向き合うことはありません。でも、年末年始の時間のあるときにじっくり浸るのは悪くないです。 毎週欠かさず聴く好きな順です。入れ替わりあり。 毎週聞いてる番組だけで週に27時間半あって、これは昨年と同じなのですけど「伊集院光のタネ」や「あののオールナイトニッポン0」をたまに

          2023年もラジオをたくさん聴いた

          2022年もラジオをたくさん聴いた

          あけましておめでとうございます。 昨年忙しかった反動で抜け殻のような正月を迎えております。 技術的な内容のふりかえりは例年通り技術ブログの方に書きました。 こちらの方では、昨年同様ラジオに関して書いていこうと思います。 番組ごとの説明は、昨年書いているものは省略しています。 毎週欠かさず聴く好きな順です。昨年とは少し入れ替わりあり。 数えてみると、毎週聴いてる番組だけで週に27時間半もありますね。ちょっと思考をお笑いに割きすぎかも。 マヂカルラブリーのオールナイトニ

          2022年もラジオをたくさん聴いた

          2021年はラジオをたくさん聴いた

          あけましておめでとうございます。 2021年内に出そうと思ったのに内容が膨らんで年始になってしまった。 Rubyist近況 Advent Calendar 2021 - Adventar  を見ていて、自分も技術とは関係のないことを書きたいと思ったので書いています。 仕事面や技術面や1年の振り返り的なところは毎年書いているのですが、こちらは技術ブログのほうで。 2021年も引き続きリモートワーク中心だったことと、料理をよくするようになったことでラジオをたくさん聴きました

          2021年はラジオをたくさん聴いた

          新潟モグラ駅めぐり⑤(終) 土合駅~駅めぐりの終わり

          前日に筒石駅・美佐島駅と回ってきましたが、モグラ駅はここが最後です。 最初の記事と前回の記事はこちら。 土合駅糸魚川駅へ向かって東京を出発したのを初日とするともう3日目ですが、前日早めに寝たのと美味しいものをたくさん食べたことで元気いっぱいです。 まだ閑散としている朝の越後湯沢駅を後に、土合駅へ向かいます。 越後中里・岩原スキー場前で鉄道で行くスキーに思いを馳せながら30分ほど乗車すると、土合駅に到着しました。 といってもこちらは上りホームで、モグラ駅ではない方です

          新潟モグラ駅めぐり⑤(終) 土合駅~駅めぐりの終わり

          新潟モグラ駅めぐり④ 美佐島駅~越後湯沢にて宿泊

          「モグラ駅めぐり」と言いつつモグラ駅でない駅をめぐる記事が続いていましたが、今度は本当にモグラ駅です。 最初の記事と前回の記事はこちら。 美佐島駅虫川大杉駅を出るとトンネルの多い区間に入るため、筒石駅の恐怖が染み付いている状態では否が応でも緊張感が高まります。 上越市を抜けて十日町市の中心街を通る路線を30分ほど乗車し、16:00ちょうどに美佐島駅に到着しました。 地上からの距離が筒石駅よりはずっと浅く、トンネルも新しいためか恐怖感は控えめでした。 ただ、ホームに留

          新潟モグラ駅めぐり④ 美佐島駅~越後湯沢にて宿泊

          新潟モグラ駅めぐり③ 大池いこいの森駅・くびき駅・虫川大杉駅

          新潟モグラ駅めぐりの3本目の記事です……といいつつ、今回もモグラ駅には訪問しません。 北越急行ほくほく線には「モグラ駅」美佐島駅以外にも変わった駅や秘境駅が多数あるため、今回はそちらの訪問の記録です。 最初の記事と前回の記事はこちら。 大池いこいの森駅~くびき駅青海川駅を去り、JR信越本線で犀潟駅まで戻って北越急行ほくほく線に乗り換えます。 訪問予定のあるくびき駅を通り過ぎ、大池いこいの森駅にて下車。 降りた瞬間、若い稲穂の匂いとセミの声にあぜ道特有の湿気が合わさっ

          新潟モグラ駅めぐり③ 大池いこいの森駅・くびき駅・虫川大杉駅

          新潟モグラ駅めぐり② 青海川駅

          こちらの記事の続きです。 青海川駅モグラ駅めぐりといいつつ、近くの変わった駅も巡ってきました。 というわけで、モグラ駅から最もかけ離れた当駅にも訪問しています。 筒石駅を出て直江津駅でJR信越本線に乗り換えます。 しばらく乗ると、いつしか車窓から街並みが消えて日本海を映すようになります。 温帯低気圧の影響で大時化ではありましたが、否が応でも期待が高まってきました。 さて、青海川駅へ到着しました。 上りホームから海まではこの距離感です。 「最も海に近い駅」の異名

          新潟モグラ駅めぐり② 青海川駅

          新潟モグラ駅めぐり① 出発~筒石駅

          8月9-11日に、 * えちごトキめき鉄道 筒石駅 * 北越急行ほくほく線 美佐島駅 * JR上越線 土合駅 の3大モグラ駅への訪問を目的に、新潟県へ駅めぐりに行ってきました。 また、近くにあるということで「日本海に最も近い駅」JR信越本線 青海川駅にも行ってきました。 このような時勢のなか都市部からお邪魔するということで、消毒用アルコール携帯の上で黙って一人旅です。 駅めぐりのあとは普通に山形県鶴岡市を訪問するため、ゴールが鶴岡駅になっています。 モグラ駅「モグ

          新潟モグラ駅めぐり① 出発~筒石駅

          飯田線秘境駅めぐり⑦(終) 千代駅〜帰京

          最後は千代駅に向かいます。 最初の記事と前回の記事はこちらです。 千代駅小和田駅から乗車し1時間、千代(ちよ)駅に到着です。 駅の周りには民家が一軒、線路の向こうにはその民家の方が管理している畑。それだけの駅です。 「ローカル線の静かな駅」という形容が似合います。 それでも昔は砂利の採取場として賑わっていたらしく、引き込み線にその跡が残ります。 天竜峡の手前ということで、山肌が削られてできた砂利が溜まりやすいようです。 ここは秘境駅と呼ばれていますが、これまで巡

          飯田線秘境駅めぐり⑦(終) 千代駅〜帰京

          飯田線秘境駅めぐり⑥ 塩沢集落〜小和田駅(復路)

          さて、小和田駅に戻ります。 最初の記事と前回の記事はこちらです。 吸血のち尻もちさて、下りです。塩沢集落から小和田駅に戻ります。 しかし、いきなり大きな問題にぶち当たります。 「往路」を読んでくださった方は、以下の点にお気づきになったでしょうか。 昨日の雨の影響で 道が全体的に苔むしていたり 最終盤の急坂は本当にきつかった つまり、いきなり濡れた苔に覆われた急坂を下らないといけなかったのです。 少しでも気を抜いたら滑って転ぶと思って、慎重に慎重に、足場を選ん

          飯田線秘境駅めぐり⑥ 塩沢集落〜小和田駅(復路)

          飯田線秘境駅めぐり⑤ 小和田駅〜塩沢集落(往路)

          小和田駅の続きです。 最初の記事と前回の記事はこちらです。 塩沢集落へ小和田駅周辺を一通り見て回ったので、最寄の塩沢集落まで歩いてみます。 聞くところによると、徒歩50分。およそ1時間後に来る電車を見送ることにして、時間は3時間確保しています。 それでは出発。まずは、天竜川沿いを歩いていきます。 最初は大河を間近に感じられる、風光明媚な道です。昨日の雨の影響で川が濁っているのだけが残念。 しばらく歩くと、徐々に森林に入っていき、最初の分かれ道に差し掛かります。

          飯田線秘境駅めぐり⑤ 小和田駅〜塩沢集落(往路)

          飯田線秘境駅めぐり④ 飯田駅出発〜小和田駅到着

          さて2日目です。最初の記事と前回の記事はこちらから。 ぐっすり寝て、朝食しっかり食べて、体力は十分。 今日は小和田・千代の二駅を回ります。小和田では3時間滞在し、最寄の塩沢集落へアプローチします。 昨日は小雨のふる空模様でしたが、うって変わって良い天気です。1日早い五月晴れですね。 天竜峡駅飯田駅から出発し、まずは天竜峡に到着。小和田に行くためにはここで1時間ほど待たなくてはいけません。 ここは天竜川にある峡谷の中でおそらく最も有名な場所で、国指定名勝にも選ばれてい

          飯田線秘境駅めぐり④ 飯田駅出発〜小和田駅到着