【社員インタビュー Vol.2】創薬研究部 薬理グループ 研究員 米倉敏哉
世界でまだ誰も成し遂げていないエクソソーム医薬の実用化。
その基盤技術開発に自分が貢献できる可能性にワクワクしています。
これまでのキャリアを教えてください。
研究職とMSLを経て再び薬づくりへの思いが強まりました。
私は大学院でバイオサイエンスの研究、具体的には「細胞内のシグナル伝達」というテーマで研究を行い、博士号を取得しました。この研究分野は薬づくりとも関連の深いものであり、卒業後は製薬会社に研究職で入社し、主にがんや免疫といった分野の創薬研究に携わりました。
非常にやりがいのある仕事だと感じていましたが、一方で創薬における従来モダリティの限界や、大きな組織で新たな分野に挑戦することの難しさも実感しました。
そういった中でこのままで本当に患者さんに貢献できるのか、研究者・ビジネスパーソンとして成長していけるのか、といった気持ちを抱くようになりました。
そこで、一度臨床に近い場で医療・患者さんに貢献しつつ、ビジネス寄りの視点も身につけようと、メディカル・サイエンス・リエゾン(MSL)という、医師などへ情報提供しながら臨床ニーズを収集し課題解決を図っていく職種に転職しました。
やりがいを感じながら仕事を続けていましたが、実臨床を担当されている先生方と話をするうちに、やはり自分の手で生み出したもので医療に貢献したいという気持ちが出てきたんです。臨床を見た上で再度研究に戻ったら、違った視点で創薬ができるのではないか、そんな思いで次のステップを探り始めました。
エクソーフィア入社の決め手は何でしたか?
今までできなかった挑戦ができ、それによる医療や患者さんへの貢献、そして自身の成長が可能な環境と判断し決意しました。
研究職への再挑戦を考えていた頃、スタートアップ企業の話を聞く機会があり転職先として多少興味を感じていました。そんな折、転職サイトを通じて当社の社長から直接スカウトメールをいただきました。実際に話を聞いてみると、エクソソームを治療薬として開発するということで、非常にエキサイティングで、これまでの自分の経験を十分にいかせそうな分野だと感じました。
また、スタートアップということで、研究だけでなく幅広い仕事が経験できスキルアップにつながりそうなことも魅力でした。もちろん不安もありましたが、新しいことへの挑戦を通して医療に貢献できるとともに、自身の成長にもつながると考え、転職を決意しました。
現在の仕事内容はどのようなものですか?
天然型エクソソームによる創薬とともに、「デザイナーエクソソーム」の基盤技術開発に取り組んでいます。
当社の第2、第3のパイプライン(新薬候補)をつくるための薬理評価等に携わるとともに「デザイナーエクソソーム」といって、エクソソームを改変する技術開発にも取り組んでいます。
現在当社のパイプラインであるEXP01やEXP02は、骨髄や臍帯(へその緒)等のヒト幹細胞由来のネイティブな「天然型エクソソーム」ですが、産生細胞に遺伝子改変を行うことで特定のタンパク質やRNAを発現させたり、これらの分子をエクソソームに直接導入したりすることで機能アップしたものが「デザイナーエクソソーム」です。私はこれを実用化するために必要な基盤技術の構築に取り組んでいるところです。
仕事の面白さ、やりがいをどこに感じていますか?
自分で開拓しながら事業を広げ、研究を進められる、そこに面白さがあります。
エクソソーム創薬は世界でも開発競争が始まったばかりです。この競争では、特徴あるパイプラインを生み出す基盤技術に大きな価値があるので、開発担当として、とてもワクワクしながら仕事をしています。
特にデザイナーエクソソームの開発では、思っていた以上にやりたいことをやらせてもらえています。大学との共同研究においては、当社が特定の大学のシーズに依存したスタートアップではないことから、様々な大学の先生とコラボレーションできる自由度があります。実際、私が事業を広げていくようなイメージで共同研究先を開拓して仕事ができています。
そして、一つ一つのデータが会社の成長に繋がっていくことがクリアに見える環境ですから、そこにも大きなやりがいを感じています。
自身の将来像をどのように描いていますか?
研究者でありながら、ビジネス戦略もしっかり考えられるような人材になっていきたいです。
研究を進めて会社の基盤となる技術をつくっていきたいですし、それが会社のコアとなって企業価値の向上に貢献していけることを望んでいます。
せっかく企業にいるからにはビジネス面、例えば戦略などもしっかり考えながら、会社の価値をより高められるような人材になっていきたいと考えています。
製薬業界で働いている方へのメッセージをお願いします。
自分の手で基盤技術をつくり、それによって会社を大きく成長させるチャンスは今の当社だからこそ味わえる面白みです。
またエクソソームをモダリティとした薬はまだ実用化されておらず、この分野の開拓者になれる貴重な環境でもあります。それに挑戦して得られる経験は必ず自分自身の成長に繋がっていくものと確信しています。興味を持たれた方は是非私達にお声がけください。
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