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オートバイライディングの快感はキンミヤのハイボールで酔うような安いしあわせに似ている
どれほどの時間なのか
どれほどの距離なのか
それははっきりとしていないのだけれど
オートバイを引っ張り出して
どこぞの山の中や
どこぞの田畑の中を走って帰ってくると
アタマとカラダが妙にボーッとしている時がある
まあまあ、こちと等それなりの歳なのだ
以前に比べれば体力も気力もガタリと落ちているのは否めない
疲れかな
疲れなんだろうな
と、漠然と思っていた
が、一週間もそれが続くことがあって
何か別の原因もありそうだなと少し気にはしていた
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先日、気田川沿いへ走りに出かけて行った後も
ブログやnoteの記事を書いたり写真をまとめたりに
数日かかったんだけど
その間、何度も記憶を手繰る度に
頭と身体がなんとなくぼんやりするのを感じていた
それはいつもどおり不快なものでなく
不思議なフワフワ感だった
なんだか旨いもん喰いながら
一杯やった時みたいな心地良さみたいだな、と思った瞬間
ハタと気づいた
「あーこれ、酔ってるんだな」
オートバイで走って、楽しかったなーって
それに酔いしれてるのか?
ずいぶんコエー(こわい)なオレ
ドランク状態
パンチドランク(?)みたいなヤバいやつか
酔しれて、思い返してはニヤニヤしてる
「オートバイに乗って走りに出る」
↓
「とても良い、満足の走りが出来る」
↓
「家に帰ってドランク状態にしばらく陥る」
まあね、確かにオートバイで走ってると
ビターッと自分とオートバイが「一致」するのを感じることがある
腰(尻)と両足、背骨と体幹、そして頭
すべてがオートバイの動きとリンクして
体重を移したから曲がったのか
曲がったから身体の重心が移動したのか(ありえないけどね)
ボクがオートバイなのか
オートバイがボクなのか
そんな一体感
変なこと云ってるのはわかるけど
ボクにとってはまさにこんなイメージで
それはとてもエモーショナル感覚だ
いやいや
さらっとさらにキモコエー(気持ち悪く怖い)こと云ってるけど
若い頃は一日で1000kmくらい走ることもあった
あの頃は帰ってきてからというより
走りながらすでにドランク状態だったような気もする
休憩もなく3時間とか、朝から日付を跨ぐまでずっととか
500kmとか、1000kmとかじゃなく
ターンパイクや西伊豆スカイラインでなくても
200km/hでも300km/hの超ハイスピードでもなく
そんな物理的なことは関係ないんだ
近所のコンビニまでなのかも知れないし
2速、2000rpmで延々と酷道を進んでいくことかも知れない
自分のことなのに要因がはっきりしないけど
何かが引き金
何かが地雷
何かがウィルス
でもホントはそれがとても心地いい
晩酌に焼きナスをつつきながら
キンミヤのハイボールで安く酔うのに似ている
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ボクにぴったりの小さくてふんわりした幸せだ
なんでもいいさ
幸せは大歓迎だ
ブログ ソロツーリストの旅ログ 2023.7.10記事を加筆修正
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