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目でみるロケット図鑑

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これまでに打ち上げられたロケット、今活躍しているロケット、計画中のロケットなど全世界のロケットをまとめています。写真だけでも楽しめるようにしております。ロケットの形の美しさやカッ…
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2020年3月の記事一覧

アメリカ初の人工衛星を打ち上げた ジュピター・ジュノーロケット 目で見るロケット図鑑

アメリカは、現在民間企業による宇宙産業への参入が進んでいます。しかしながら、その初期には国や軍が宇宙開発への権限を握っていました。今回は、アメリカにおいてロケット開発で一番最初に成功した、いわば「長男」君を紹介します。彼の名前は、ジュピター・ジュノーロケットです。  <データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・運用開始:1956年 ・運用終了:1958年 ・全長:21〜24m ※ジュピターCロケットに4段目を加えて打ち上げたロケットのことをジュノーロケットといいます。 <名前

アメリカ初の弾道ミサイル(ロケット) レッドストーンミサイル・ロケット  目で見るロケット図鑑

前回紹介したV2ロケット。その技術がアメリカに持ち込まれ、設計されたのが「レッドストーンミサイル・ロケット」です。 (写真:NASA) レッドストーンは、V2の技術を生かし、アメリカで初めて開発された大型のミサイル・ロケットです。ドイツのペーネミュンデからきたフォン・ブラウン博士を中心とするグループが開発しました。 <データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・運用開始:1958年 ・運用終了:1964年 ・全長:21m〜25m <歴史> 1950年ごろから開発がスタートし

全てのロケット・ミサイルの祖先 V2ロケット

昨今、日本の周辺国がミサイルを打ち上げるなど軍事的な行動をとっています。その国が使う手段は「ミサイル」。特に「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」という言葉がニュースで流れると世間は騒然とするイメージがあります。では、歴史上で初のミサイルと呼ばれている兵器はどんなものなのでしょうか。それが今回紹介するV2(A4)ロケットです。 V2ロケットは、第二次世界大戦時にドイツが開発した世界で初めてのミサイル・ロケットです。これが元になり、現在のアメリカやソ連(ロシア)で使われているロケ

目でみるロケット図鑑 理念・思い

noteでずっとやってみたかったことをやります。 世界中のロケットをまとめた図鑑を作り上げます。 本屋に行けば、宇宙の本は一定数あるのですが、ロケットの本というのは予想に反してその数が絶対的に少ない。ないわけではないが、ロケットの仕組みやエンジンについて、宇宙開発について述べたものが多く、どうしても話が難しくなってしまう。 私が目指しているのは、人類始まって以降本格的に打ち上げられたロケット(ミサイル)を網羅した図鑑を作ること。 1から1人で作り上げるのはかなり難しい