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誰かのコトバ

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いわゆる名言集です。その人が何をしたか、ではなく、いい言葉だなと思ったら更新していきます。
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#菜根譚

利益は、人より先に飛びつくな。

善行は、人に遅れをとるな。  

報酬は、限度を越えてむさぼるな。

修養は、できるかぎりの努力を怠るな。

『[決定版]菜根譚』守屋 洋著

狭い小道を行くときには、一歩さがって人に道を譲ってやる。

おいしい物を食べるときには、三分をさいて人にも食べさせてやる。  

こんな気持で人に接することが、すなわちもっとも安全な世渡りの極意にほかならない。

『[決定版]菜根譚』守屋 洋著

五  
たえず不愉快な忠告を耳にし、思い通りにならない出来事を抱えていてこそ、自分を向上させることができる。  
耳にこころよいことばかり聞かされ、思い通りになることばかり起こっていたら、どうなるか。

自分の人生をわざわざ毒びたしにしているようなものだ。

『菜根譚』守屋 洋著

四  知りながら使わない  

華美権勢に近づかないのは清廉な人物である。だが、それに近づいても染まらない人物こそもっとも清廉だと言える。  
権謀術数を知らないのは高尚な人物である。だが、それを知りながら使わない人物こそもっとも高尚だと言える。

『[決定版]菜根譚』守屋 洋著

何ごとにつけ、減らす事を考えれば、それだけ俗世間から抜け出せる。交際を減らせば、もめ事から免れる。口数を減らせば、非難を受ける事が減る。分別を減らせば心の疲れが軽くなる。知識を減らせば本性を全うできる。

増やすことばかり考えている人は、人生をがんじがらめにしているようなものだ。

目立って才能があるように見える人は、本物の人物とはいえない。

本物の人物というのは、平凡に見えるものだ。

菜根譚ー野中根太郎訳

たやすく通れない小路にさしかかったら、まず自分の方から一歩退いて他人を先に行かせるようにするがよい。 また楽に通れるところでも、つとめて十分のうち三分は他人に譲る工夫を積むようにするがよい。 菜根譚