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誰かのコトバ

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いわゆる名言集です。その人が何をしたか、ではなく、いい言葉だなと思ったら更新していきます。
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#夜と霧

よく誤解されることですが、『夜と霧』で有名なヴィクトール・E・フランクルの考えは、凄惨な収容所体験があってなされたものではなく、

むしろ、どんな人にも生きる意味があるという信念があったからこそ生き抜き、体系化されたのだと思います。

人生がその意味を問うている。生きている限り。

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「運命に感謝しています。だって、わたしをこんなにひどい目にあわせてくれたんですもの」

—『夜と霧 新版』ヴィクトール・E・フランクル著

およそ生きることそのものに意味があるとすれば、苦しむことにも意味があるはずだ。苦しむこともまた生きることの一部なら、運命も死ぬことも生きることの一部なのだろう。苦悩と、そして死があってこそ、人間という存在ははじめて完全なものになるのだ。

『夜と霧 』ヴィクトール・E・フランクル

わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ。

ドストエフスキー

『夜と霧』で有名なフランクルは4歳で人生とは何か?を考え、17歳にして、早くも彼が通っていた成人学校の哲学の講師をしていたそうです。

選んだトピックは、「人生の意味」

強制収容する前に彼の理論は完成していたけれど、多くの人は誤解していると本書では指摘しています。早熟すぎる!

「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生があなたに絶望することはない。人生があなたを求めなくなること、人生があなたに期待しなくなることなど、ない。あなたが息を引き取るその一瞬まで。」

『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある (角川ソフィア文庫)』諸富 祥彦著

あなたが経験した事はこの世のどんな力も奪えない。 ヴィクトル・E.フランクル 『夜と霧』より