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『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キースのあらすじ

チャーリィ・ゴードンは、両親に捨てられたことすら覚えていない知的障害者で、32歳になった今も、IQは68で幼児レベル。

そんなチャーリィのもとへ、「頭を良くする手術を受けないか?」という話が来る。「実験段階で危険がともなう」ということだったが、ふだんから頭が良くなりたい、本が読めるようになりたい、字が書けるようになりたい、計算ができるようになりたいと思っていたチャーリィは、その手術を受けることにする。

手術を受けるために入院したチャーリィは、アルジャーノンというシロネズムも同じ手術を受けることを知る。最初に手術を受けるのは、アルジャーノンの方だ。

手術を受けたアルジャーノンの知能は、みるみる向上し、チャーリィは期待にふるえる。そして、チャーリィが手術を受ける日が来る。

チャーリィの知性は目覚め、彼の前に世界が開けていく。チャーリィはむさぼるように本を読み、たちまちいくつもの言語をマスターする。

やがてチャーリィのIQは185に達し、新聞にも取り上げられるのだが、アルジャーノンの方に異変が起きる。アルジャーノンの知能は少しずつ後退しはじめてしまった。

チャーリィは「自分もそうなるのでは?」とおびえ、あせる。「やっと世界を見たのに、また暗闇に戻るなんて」とチャーリィは苦しむ。

しかし、アルジャーノンの姿を見て、チャーリィはすべてを悟る。そして、自分のすべての力と、残された時間のすべてを「世界のため」に捧げようと決め、誰も答えを出せなかったさまざまな難問に取り組む。

やがてチャーリィにもアルジャーノンと同じ症状があらわれ、チャーリィの知能は後退していく。そして、チャーリィは元の知的障害者に戻ってしまう。

幼児レベルの知能に戻ったチャーリィは、自分が天才だったことすら覚えてはいなかった…

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