数字をだすのが怖い?!(3)

エクセルでやりがちなミスとその回避策3弾目です。

1.範囲指定の不足や誤り
2.項目要素の不足・重複
3.平均値の出し方
4.平均の平均は、全体の平均にならない
5.伸長率・達成率での注意点(%の落とし穴)

3.平均値(計算値)の出し方

今回は店舗平均売上を考えてみたいと思います。
↓下のダウンロード用ファイルを見てください。

これらの数字が各店舗の年度売上とします。

1行目にその年度の店舗平均売上を出したい。
それでまず浮かぶのは、=AVERAGE( )ですね。
例のCtrl+Shift+↓で範囲指定して式を作り、横にドラッグすればあっという間にできてしまいます。

しかしデータの最後の方を見ると、0の店舗もある。
これはその時期まだ開店していない店舗。

AVERAGE関数は、これらも分母(店舗数)として計算してしまうが、それらも含めて店舗平均として数字を出すのは問題でしょう。

売上0の店舗を除くには、

=SUM(○:○) / COUNTIF(○:○,">0")

さらによくよく考えると、年間売上なので、店舗が12か月営業しているとは限らない。じゃ、年度半ばに開店した店は店舗数としては営業月数÷12とするか。それには営業月数を持ってこなければ...

平均値などの計算値は、データの意味を伝えるために使われるので、その意味合いを考える必要があります。
AVERAGE関数は便利ではありますが、データの性格を見抜いて、こうした使い方を知っておくと幅が広がりますね。

もし普段AVERAGE関数しか使っていないとしたら、この

=SUM( )/ COUNTIF( ,">0")

を教材使って是非覚えてください。

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