記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ゲームUNDERTALEの感想

【UNDERTALE…お前最高だよ…】

2023年になって今更巷で大人気のゲーム、UNDERTALEをプレイしたのですが、とにかく感動し、とにかく大好きで、宝物のようなゲームになったので、このゲームへの思いをぶつけてぇ…ということで久しぶりにnoteに記録を残したいと思います。まとまらない長文になりますがご了承を。

※ネタバレを見ないでやってほしいゲームなので、最初はネタバレにならない程度の簡単な作品紹介と作品全体の感想を記します。各キャラに関するあふれる俺の思いについてはネタバレになるのでそれ以降に(ネタバレ含む内容は直前に注:以降ネタバレ と記します)。

【UNDERTALEってどんなゲーム?〜ゲームをプレイすることで味わえる新感覚のアート体験〜】

UNDERTALEはアメリカの鬼才、トビー・フォックス氏を中心に作成されたインディーゲームで、簡単に言えばターン制RPGに分類されるゲームとなりますが、戦闘時、具体的に言えば敵側のターンでの攻撃時にシューティングゲームのような弾幕避けゲーになるのが特色です。

私はあまりやったことはないのですが、オタクの子たちに人気の東方シリーズみたいなものでしょうか。
(シューティングゲームとの違いは、こちらの攻撃時はシューティング要素がないという点です。こちらの攻撃は基本タイミングゲー)

東方のゲーム動画などを少しでも見たことがある方は、「あんなに沢山のものを避けるの無理!ゼッタイ難しい!!」と考えてしまいそうですが、シューティングゲームをまったくやったことがないクソゆるゲーマーの自分でも
所謂グッドエンドルートはクリアできる難易度です。攻撃くらっても、アイテムで回復できるしね。それなりにゲームをやったことあるくらいの人には色んな意味でもやさしいゲームです。


本ゲームは基本的にキャラクターやフィールドがドット絵によってデザインされていて、FCやSFC世代には懐かしく、以降の世代には古めかしく、あるいは新しく感じられるのではないでしょうか。
糸井重里氏監修の名作RPG、MOTHER2を彷彿とさせる、どことなくやさしくて、温かな気持ちにさせるドット絵です。

MOTHER2を思い出させるのはゲームビジュアルだけでなく、ゲーム内テキストにもその要素を感じられます。どことなくヘンテコで、でも記憶に残る印象的なセリフや言い回しは日本語翻訳の卓越性を感じますが、原文あってこそかと。

例えば、メインキャラの一人にサンズというガイコツのキャラクターがいるのですが、彼はことあるごとに「スケルトン」、あるいは「骨」をかけた気の抜けたジョークを連発するのですが、その様子は実にシュール&チャーミング。そこらへんのファンタジーRPGにはふさわしくないコミカルさやゆるさも「マ、マザーだ!!」と感じてしまいます。

私はHey!Say!初期の生まれで、かつMOTHER2直撃世代。MOTHER2は心のバイブル。その自分が「これはMOTHERシリーズの再来だ…!」とじわじわと感動するほどのMOTHERっぷり。

調べたら、作者のトビー・フォックスさんはEarthBound(海外でのMOTHER2の呼称)の大ファンらしく、彼が若い頃にはMOTHER2のハックロムを作るなどしてたそうな。(そこらへんの詳しい話は他のサイトにも書かれてるので興味ある方は「トビー・フォックス」でググるなどしてください。ただしUNDERTALEプレイ後に検索をオススメします。UNDERTALE本編のネタバレくらうかもしれないので)

今年34歳になる俺よりも若い青年らしいのですが、UNDERTALEのゲームデザインとテキスト、キャラクターたちへの愛着にはとびぬけたMOTHER愛、ゲーム愛を感じます。

話は逸れましたが、とにかく以上によりMOTHERシリーズ大好き!という方には本当にオススメできるゲームです。
あと、心がやさしくなれるゲームがやりたい!という方にも(そんな方にはまずUNDERTALEの前にMOTHER2をオススメしたいのですが)。

温かなゲームデザインと面白みのある、時には心に深く刺さるテキストに重厚なストーリーやそのバックグラウンド。各キャラクターのいとおしさ。そしてトビー・フォックス直々に作曲されたチップチューンを基本としたBGM(これがまた名曲ぞろいで私はサントラも買いました)。

これら全てが合わさった色彩豊かなゲーム表現は、ゲームクリア後にはまるで1つのアート作品を鑑賞したような素晴らしい気持ちにさせること間違いなしです。

そして、このゲームの特出すべき点は、一般的には敵となるモンスターを倒さずにクリアできるというところ。
難易度もやさしければこのコンセプトもやさしい。色んな意味でも優しいゲームたる所以です。バッタバッタ敵を倒す普通のRPGしかやったことない人には新鮮に映るはず。

そんな新体験に少しでも興味を持った人は今すぐSteamSwitch等起動してゲームダウンロードしてください。1500円とかで買えるはず。たまにあるセール期間には下手したら1000円以下かも。1500円でも値段以上のゲーム体験が待っているはずです。
↓チェックチェックゥ!!!↓
UNDERTALE公式サイトのリンク貼っちゃうわね


以降はゲームに出てくる登場人物たちへの抑えられない俺の思いを綴りたいと思います。
キャラクターたちについての思いを語るとなるとどうしてもネタバレのオンパレードになってしまうので、ご了承ください。

注:以降ネタバレ です。あ、DELTARUNE(チャプター2まで)という別のゲームのネタバレも少々ありますのでご注意ください。










【UNDERTALE主要キャラたちへの俺の思い。届けこの気持ち… ※ネタバレ有り】

■トリエル
初めて会った善良なモンスター。トリエルママ。
どことなくおどろおどろしいゲーム画面からのスタートだったので、トリエルの主人公に対する初っ端からの激甘対応には正直半信半疑でした。
しかし、いざトリエル戦まで進めたら「こわなの…戦えるわけ無いじゃん!!」ってなるほど、その優しさにやられました。
「誰も殺さないRPG」というキャッチコピーはプレイ前から聞いてしまってたので、きっとトリエルも倒さなくて済むはず…!と強い気持ちでその方法を探したのを覚えてます。

トリエルママのいいところは主人公に対する無償の愛だよね。トリエルママがいたから、そのあと俺は殺生せずに済んだ。でも初めてのプレイ時はトリエル戦前にLV上げたほうがいいよな…と思って、少しモンスター倒しちゃったんだよなぁ。
本当に悪い事した。これはNルートエンド見たときにより感じたことです。

ゲームを二周して、トリエルママのつくったバタースコッチシナモンパイが食べてみたくて、自分でもつくって食べてみました(下写真参照)。おいしかったです。

トリエルママのバタスコシナモンパイ。うまい!


■サンズ
もう大好き。アンテで一番好きなキャラ。好きすぎてNルートクリア後にファンゲーマーでサンズのTシャツ注文しちゃってたし、Pルートクリア後にはぬいぐるみ買ってた。(まだ所持グッズ増える予定)

サンズはやれやれ系キャラにも分類されるけど、一般作品の彼らにないところは飛び抜けたチャーミングさ。ジョーク言いながらウインクしてるとこのお茶目さ最高よね。

あと一見やる気のない人に見られてしまうけど、Gルートで彼の生き方、スタンスの理由ともなる壮絶なバックグラウンドを知ったときはもう……ね。サンズーーー!って叫びたくなる。

Gルートもサンズ戦まで進めて難し過ぎて断念したけど、サンズがここまで命張って俺を止めてくれたんや…😭と思うことで、諦めました。諦められたというのが正解かも。まぁその後某有名実況者の動画を見て補完したけど…
※Gルートに関する感想は後述に別途記します。こちらも言いたいこと沢山あるので

とにかくとにかく、サンズはかわいい。チャーミング。でも何となく頼れる、頼っちゃう。弟に優しいし(大体のルートの)主人公にも優しい。そして強い。でもその背景は泣ける。未だに謎多し。
そしてそして、人外!!!!!

好きな要素しかない!!DELTARUNEのサンズは今後ストーリーに関わってくるのかなぁ。アンテでこれほどストーリーの根幹に絡んできた子だから、新作にも関わってほしいなぁ。


好きすぎて買っちゃったサンズのぬいぐるみ。カワイイ!非正規品も出回ってるのでフリマアプリやア○ゾンじゃなくてFangamer Japanから購入がベターかも

■パピルス
自分はサンズ派だけど、きっとパピルス派もいるんだろうな。というか嫌いになる人はいないんじゃないだろうか。

ゲームを何周かやってくとどんどん彼の印象が変わっていったのを感じます。

一周目Nルートをクリア後はパピルスはヘンテコで面白いヤツという印象だったけど、二週目Pルートクリア後にはやさしくていい子、実は兄の前ではしっかりしてるとこもあるという印象に変わり、Gルートではサイコパスな主人公を更生させようとするパピルスのあまりの優しさにリアルで涙をこぼしました。

個人的にGルートで一番辛かったのはパピルスを殺めてしまったときかも。トリエルママのときも辛かったけど、こんな悪い自分でも救ってくれる人がいるんだ…という気持ちになったよね。

■アンダイン
一周目ではモンスターを数体?倒してたので、アンダインは友達になってくれず。エンディングでは人間に復讐しようとしてると言われ、とても怖かった。
でも、Pルートでは嘘のように楽しくて優しいアネキになってくれました。デートイベントはおバカで楽しかったな〜
パピルスを「戦うには優しすぎる」と評するとことか、そんな風に他人を考えられる彼女こそ優しさを持っているのではないだろうか。というか、友情に熱い人なんだろうな。

そしてアルフィーとのカップリングはとってもかわいい。Pルートのエンディングでキスするシーンサイコ〜。同性愛、異種族愛何でもアリのUNDERTALEの世界観、本当にいいですよね。

そして、Gルートの不死身のアンダインはめちゃくちゃ強くて何回もやられました。
モンスターの子とのイベント辛かったから、正直アンダインがいてくれてよかった。このアンダインはとにかくかっこいいよね。何度負けても悔しくないもん。BGMもかっこいいし。


■アルフィー
HSP気質な子(俺が勝手にそう思ってる)なので、同じくHSPな自分は一番同調できたキャラ。ただ、彼女の性格は気質によるものだけじゃないことがPルートで明かされて、彼女のあまりにも壮絶な過去には絶句。ラボのゴミ箱に入ってた手紙を後から見て、アルフィーの心中を察したときにはもう。

それでもPルートでは前に進んでいった彼女。心の底から応援したい気持ちになります。

メタトン宅?の日記から想像する二人の過去の話もいいですよね。妄想が膨らみます。

まぁなにはともあれ、アンダインと幸せになってくれ。

■メタトン
コイツのFF6さながらのオペラシーンとパネル脱出ゲームのBGMには笑いました。トビーさんのパロディにはゲーム愛を感じる。

最初はちょっと怖いキャラだったけど、戦いを経て、そして彼の日記を読んでイメージが一気に変わりました。
メタトン戦はBGMもストーリーの展開も大好き。華麗なる死闘1:30あたりからの転調マジアガる。プチョヘンザッしたくなる。クラブとかで流してほしい。

■アズゴア
今まで会ってきたモンスターたちの優しさに触れてきて、ニューホームでのモンスターたちから語られるアズゴアとトリエル、アズリエルに関する話を聞いて、そして何よりアズゴアの優しい表情をみて、戦いたくないよ…という気持ちになりました。
何とかして戦闘を避けたくて、何度も話しかけたのに無意味だったから泣く泣く倒したなぁ。
その後、もっといいエンディングが…というフラウィの話を聞いて、すぐさまPルートへと走りました。

トリエルに尻に敷かれる(?)アズゴアパピー。かわいい!!

俺はその後トリエルママとアズゴアは再婚してフリスクと暮らしてるという設定で脳内補完してます。

■アズリエル
憎いのに可哀想な子で。Pルートはとにかく可哀想で。真の救済ルートないの…?アズリエルだけ真には救われてないよね?アズリエルと一緒に地上に行きたかったよ。

もしかしたらアズリエル救済はDELTARUNEで果たされるのかな?と期待しちゃったり。
どうなんですかね…

Pルートのアズリエル戦のBGMと一連の流れはテンションの上がり方半端ない。各キャラ復活のシーンはいいよね〜
サンズの大ファンなので、サンズ蘇ったときは泣いたもん。ガチ泣き。
アンダインが笑顔で復活するとこも胸熱。
MOTHER2とワイルドアームズ2に並ぶ名ラスボス戦だと思う。

【各ルート、及び主人公と最初の●●●●について ※ネタバレ有り】

Nルートでは序盤に通常モンスターを倒してしまい、アンダインが友達にならず。何となく寂しいエンディングだったので、Pルート進めるにあたっては、アンダインと友達になりてぇ…アズゴア救いてぇ…という思いでやりました。

Pルートで一番好きなのはサンズの審判のシーン。サンズにめちゃくちゃ褒められてニヤニヤが止まらなかった。ここまで見守ってくれて、俺が頑張ったのを讃えてくれてるみたいで。サンズーーー!!好き。愛してる。ℒℴѵℯ…

あと↑にも書いたけど、アズリエル戦の仲間たちの復活シーンは胸熱展開でした。本当にゲーム史に残る屈指の名ラスボス戦。これ聞いてサントラ欲しくなっちゃって後に注文に至る。

あとスペシャルサンクスの避けゲーは未だにクリアできてないのですが、アレをクリアできる人本当に人間?

んで、問題のGルートなんですが…
辛かった…

パピルスの項目で語った通りパピルス戦は特に辛かったけど、実際いせきのフロギーたち倒すだけでも胸痛んだもんね。
俺的にはツンデレ飛行機撃墜する度に目を背けてしまうほど悲しい気持ちになったなぁ。あの演出とセリフはつらいよ。
あとライちゃん周りも後々家族設定に気付いて辛い。
Gルート突入時は音楽も不穏になるし、パズルも飛ばして良くなるのも不気味。怖すぎんよ…

でもモンスターたちをあえて探して倒していく様は最初のニンゲンをロールプレイしてる気分になって、これこそRPGなんだなと強く思いました。
いろんな武器で戦って、いよいよ戦闘がゲームっぽくなるとことか、戦闘を楽しんでる最初のニンゲンの気持ちとシンクロしていく感覚がありました。

前述の通り、サンズ戦で諦めたので俺のUNDERTALEは無事最初のニンゲンに毒されずに済んだのですが、そこらへんをプレイヤーに委ねるあたりのストーリーの仕掛けと設定もすごいゲームですよね。

そういえば、Gルート経由してないN、Pルートのフリスクって最初のニンゲンのタマシイとは決別できてるんですかね。そこだけモヤモヤしてる。

もしくはGルートでプレイヤーによる干渉の影響で最初のニンゲンの悪性が強まってしまったとか。ヤツもフリスクの善性が優れていればそれによって浄化されるのだろうか?

そこらへんはプレイヤーの想像に委ねられてるのか、はたまたトビー・フォックスさんのみぞ知るところなのか…
もしくはDELTARUNEで真相が明かされたり?

アンテ好きな人周りにいないから、色んな人の考察聞いてみたいです。よかったら教えてください。


【ありがとう、UNDERTALE】


内容まとまらないまま感想綴りましたが…
最後まで読んでくれた方、どうもありがとうございました。
ゲーム時間はそこまで長くないのに、UNDERTALEをプレイした時間はとても幸せな時間でした。

私事ですが、つい最近自分は資格の試験に失敗したり、抑うつ症状みたいなものに悩まされてたり、腰痛酷かったり、機能性ディスペプシアという持病の再発で苦しんだりで、趣味の筋トレもできず体重も短期間で激減したりと、そこそこ生きるのが辛かったのです。

そんな中出会ったこの素敵なゲームに生きる活力を貰えたというか、他人を信じようと思えるようになったというか。少なくとも、身近な友人たちの存在のありがたみや尊さを感じられるようになって、気持ちが明るくなりました。

俺を救ってくれたUNDERTALE、本当にありがとう。サンズの公式グッズ、これからも出るようであればありがたくお布施させて頂きます。

ありがとうトビー・フォックス。DELTARUNE新章楽しみにしてます。


以上です。あースッキリした。

●独り言●
ジャニーズゲーミングルームでUNDERTALE実況してくれねぇかなぁ…無理かなぁ。
神山智洋くんあたりにやってほしいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?