【詩】孤独なピエロ 第二章
ピエロは舞台裏で
鏡を見つめ
化粧が崩れていくのを無表情に眺めている...
赤い鼻も、鮮やかな唇も、剥がれ落ちていく
笑顔を作る手が、今は震えている
誰かが「また明日」と軽く声
をかけて去っていく
でもピエロは返事をしない
その言葉が虚しいのは、
明日があっても何も変わらないからだ...
楽屋の静けさに、
彼の孤独がじわりと染み込んでいく
周りの笑い声は遠くに消え
胸の奥に残ったのは重い寂しさ
いつも一人きり...
寂しさはいつしか痛みに変わり
その痛みが徐々に怒りへと変わっていく
「笑わせてやるよ」
と自分に言い聞かせた日々が
いまはただ
自分を嘲笑う声にしか聞こえない
鏡に映る自分を見つめながら
無力感が押し寄せる
「誰も俺を見てないんだ...」
その思いが、胸の中で爆ぜた
仮面を投げ捨て、化粧を拭い取る
ピエロはもう泣かない
怒りだけが、彼を支えている
心の中で燃え盛るその炎に
ただ身を委ねる...
By MakoCafe
あとがき
まだまだ続きますよ🤗
シリーズ化します
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