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【詩】きんぴら

夕暮れの台所...
母の背中、湯気の向こうに

きんぴらの香りが漂う
少し甘く、少し辛い

その香りに包まれた家の中

しゃきしゃきと、包丁の音
人参とごぼうが踊るように刻まれ

鉄鍋に落とされ、じゅっと音を立てる
かすかな醤油の匂いが

記憶の奥深くを呼び覚ます

小さな手でつまんだ
まだ熱い、けれど我慢できない...

その一口の温もりが
懐かしさと共に胸にしみる...

きんぴらの味は
ただの料理ではなく

家族の時間、母の愛、そして
遠い昔の自分自身...

By   MakoCafe



あとがき

醤油の焦げた匂いを嗅いだら
イメージがでてきました。


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