混沌のお名前空間
個人的にObsidianというノート(?)アプリを普段のメモ書きに使っています。
プラグインが豊富でカスタマイズ性が高いのが売りで、そこが好きで江草も使っています。
といっても江草自身はたいしてセンスがないので、便利な使い方のアイディアや優れたプラグインの情報を他のプロい方々の発信を見ることで収集しています。
ところが、ここで問題になるのが「名前」です。
"obsidian"というのは「黒曜石」の意味を持つ一般名詞でもあり、ただ単にネットでそのまま検索をかけても、「黒曜石」の情報だったり、もしくは別に関係ないゲームのアイテム(”obsidianなんとか”みたいなやつ)だったりがひっかかってきたりしちゃって、アプリとしての「Obsidian」の情報が欲しい身としてはちょっと不便があるのです。
仕方なく「Obsidian アプリ」などで検索をかけるわけですが、ブログならともかくTwitterの発言などを俯瞰して探したい時には「Obsidian」と「アプリ」を同時に含むつぶやきばかりではないのであまりうまくいきません。
もとはといえば、アプリの「名前」が「Obsidian」という一般名詞であるのが元凶で、これがもっと「Logseq」(実在の別のアプリ)みたいに独自性が高い名前だったら他とかぶらずに良かったのにと正直ちょっと思ってしまいます。
他の名前とかぶらないで検索に出ることを「ググラビリティ」などとスラングで呼ぶそうなのですが、「ググラビリティ」を高めるためには独自性のあるネーミングが大事というわけです。
もちろん、開発者もそのことを承知の上でなお熱い想いをこめてアプリ名を定めているのでしょうから、ユーザーとしては受け入れるしかないのですが、時々「なんとかならんかな」と思う時は正直あるのです。
こういう名前問題でいえば、お笑い芸人のコンビ名にも戸惑うことがあります。
先日たまたまテレビをつけたら「ニューヨークおすすめのコスパが良い店」という見出しがついていたので、てっきりニューヨークのお店の紹介かと思ったら、めちゃくちゃ普通に日本の映像だったんですね。
頭の中が「???」で埋め尽くされ、どういうことかと思ったら、お笑い芸人の「ニューヨーク」がオススメするお店ということであって、「ニューヨーク」という街のお店という意味ではなかったとしばらくしてようやく気づいたのです。
過去に「和牛」や「見取り図」でもひっかかったこともありまして、いやはやなんとも紛らわしいなあと思うのです。
ネーミングは各々の自由ですから一般名詞をつけてはダメとはもちろん言えないのですけれど、現代は名前空間がどんどん混沌としてきてるなあとしみじみはしてしまいます。