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子どもの成長で成長させてもらってる

子どもの成長というのは驚くほど早くて、つい数ヶ月前まで大丈夫だったことが今では全然成り立たないことがザラです。
こないだハイハイをし始めて家の中の物あれこれ避難させたばかりというのに、今は早くも二足歩行に移りつつあって高所の安全地帯も脅かされています。(もう物を逃がすとこない、どうしたらいいのか)


とまあ、大変ではあるものの、同時にこの日々の変化が非常に刺激的でとても楽しいです。

大人になると人間そんな急に成長や変化はしません。
生活をコントロールする要領もつかめているから、自分の心地よい環境をそのままずっと維持できてしまう。
仕事だって時々変化はあるけれど、小学校のように毎年のクラス替えで一喜一憂することもない。
だから、大人はほっとくと安定して、いつのまにか保守的になってしまいます。

しかし、子どもが生まれたらひたすら「変化」に巻き込まれます。対応しないといけない物事がグッと増えて生活が激動の時代に入る。環境が急速に変化するから、自分もそれに合わせて変化せざるを得なくなるわけです。

ホメオスタシスが、一見何も変わってないように見えて、裏では無数の化学反応や物質交換によって奇跡的に動的な平衡を維持していることにも似ています。

「子ども」という活発すぎる構成員を抱え込みながら「生活」という奇跡的な秩序を維持するために、保守的になりかけてた大人も重い腰を上げて動き回らないといけなくなるのです。

このように無理やりとも言える外圧があることで、大人も変化させてもらえるし、成長させてもらえます。
何より人生に刺激と彩りが生まれます。

こんなに幸せなことがあるかと思うのです。


江草のnoteを読んでくださってる方々は薄々お気づきかもしれませんが、江草はとってもインドア派です。
外に出ずいくらでもネットを回遊し続けられますし、いつまでも本を読んでられますし、なんに対してもあーだこーだ理屈を語ることができます。
数日間家にいたままでもへっちゃらです。
実際、一時期がっつり引きこもりをしていた時代もありました。

なのですが、思いがけず妻子に恵まれたことによって、そんな江草も引きこもってばかりもいられず、身体を動かしたり、外に出たり、家を日々改造しなくてはならなくなりました。

独りであったなら決してやらなかったことをして、行かなかったところに行くようになりました。

これがまあ、やっぱり楽しいわけです。
充実感がある。
生きてるって思える。

『デジタルミニマリスト』の人とか、「SNSを捨てて外に出よ」の白饅頭氏とかも言う通り、まあやっぱりリアルワールドで身体と五感を使うことは、生身の肉体を持つ人間にとって大事な行為なのだなと日々実感しています。


ただただ、江草を世界に連れ出してくれた妻と子に感謝しかありません。

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江草 令
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