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「仕事と娯楽を往復するだけ」の悪循環

睡眠時間8時間を確保しつつ、「ワークタイム」に10~11時間を費やすと、「ライフタイム」はたかだか5時間程度となってきます。残業がある仕事ならもっと少ない。

その少ない「ライフタイム」の中で、食事や家事、排泄、入浴などをこなすとなると、本当に自身の個性が出せる自由時間はさらにわずかになってきます。


それだけ希少な自由時間であれば、つい娯楽に費やしたくなるのが人情というものです。飲みにいったり、TVやYouTubeを見たり。
誰もが御存知の通りそういった娯楽の誘惑は吸引力が凄まじいので、疲れた心を鷲掴みにし、余暇時間を一瞬でもぎ取っていきます。

そうして「ライフタイム」でこなすべき物事の中で往々にして犠牲になるのが「重要だけれどつい後回しにしてしまうもの」になるわけです。
たとえば、勉強時間とか、運動時間とか、部屋の片付けとか。

そもそも、確保すべきとされている「睡眠時間」をも侵食してしまってる人も多いでしょう。
その睡眠不足のため、より心身の疲れがたまり刹那的な娯楽に抗う意志力が低下。結果「仕事と娯楽を往復するだけ」の毎日からさらに逃げられなくなるという悪循環となっていきます。


「忙しくて運動する暇がない」「勉強する暇がない」

よく聞くセリフで、言い訳がましいと言えばそうではあるのですが、こう見てくると、実際に「ライフタイム」が少ないのも多くの人にとって事実ではあるのでしょう。

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江草 令
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