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a tenuous path

雨上がり苔むし輝く道に
迷い込み
臓腑清まる香りに
なずみゆき
そこはかとなく
響き来たる
卒時この世を離れた
友の声
親しき温かみ
芯強きまごころ
近づかんとすれば
打ち消す木々のざわめき
生きた証を覚えよと
姿を讃えず 姿を追うなかれと
眼差しの先にあったものを
聞き届けよと
耳に響いてくれるなら
この小径に別れを告げ
戻りて日々時を刻め
この声を聞き留めながら
希望を塞ぐことなかれ
命絶たれることなし

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