「ハワイ解剖実習」足裏のみを掘り下げてみた ~地に足をつけ、星を見る~
ハワイ解剖実習を終え、帰国してすぐにミーティングがあり、一休みしています。
今回の解剖実習は他の参加者の希望が多種多様でした。
歌手だから喉を見たい。
クンダリーニのために中枢神経と松果体が見たい。
ダンサーから腰部周辺の筋肉が見たい…などなど。
ちなみに私は解剖そのものや、全般的に興味がありました。
で、そんな私が始まった時にいた場所が下肢部。そのためまずは膝下あたりから切開し、筋肉を見ていました。で、その流れで足底(そくてい/足裏)を担当することになったのですが、これが楽しくて楽しくて、いつの間にか足底の4層まで掘っていました。
『ネッター解剖学 アトラス 原書第7版』(南江堂)によれば、足裏は浅層+3層となっていますが、ハワイ大学では浅層の足底筋膜を1層と呼んでいたようです。
まあ、それにしても足底というのは、指があるがゆえにめちゃくちゃ複雑です。
骨、筋肉、筋膜・腱
短母指系、長母指系
屈筋系、伸筋系
これらが5本の指と掛け算になって構成されるのです。
で、これらが他の部位とも関わり、立ち、歩き、止まることができます。
足底は重要です。
動きで言えば、
重心が正しい位置にあるか、
外へ流れてないか、
床をしっかり押しているか、、、など
こういったポイントがチェックされます。
仕事に置き換えてみましょう。
重心がズレれば思考が偏ります。
力が外へ逃げれば、豊富な知識や能力があっても、十分な力が発揮できません。
床をしっかり押していなければ、簡単に揺らいでしまい、ちょっとしたトラブルで情動が発火しすぎたり、不安になったりします。
足底がしっかりと機能させられれば、しっかりと地に足が付き、土台がある状態でゴールを目指していけるのではないでしょうか。
そんな足底をいつの間にか掘り下げていて、私は同グループのメンバーから「足裏マスター」なんて呼ばれていました。2日目の後半ぐらいには4層まで行っていたので、足首も解剖していました。
さて、大事なのは実践です。経営コンサルならば、クライアントの社長さんの土台固めに役立てなければいけないわけです。
そこで(というのは偉そうな言い方です。「たまたま」というの本当なのですがw)、実習終了後に足底をすぐに施術してもらったのです。
それが今回の写真。
ここでちょっとした名言を紹介。引用が不明で恐縮ですが、アメリカ合衆国第26代大統領 セオドア・ルーズベルトの言葉だそうです。
Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.
星を見続けながら、地に足を付け続けなさい。
(訳文は筆者)
いい言葉ですね。
ゴール設定は重要です。自分がどうしてもやりたいことを願う。
私の流派では、そこに到達する方法がまったく分からない、圧倒的なゴールを設定します。
情報空間の遥か遠く、まさに何光年も先の星のようなものです。
しかし、ゴールに向かう一歩は地面を踏みます。物理空間でしっかり立っていなければ身体がふらつくのです。
足底、掘り下げてよかったなー。
どうしてもやりたい圧倒的なゴールは設定できていますか?
地に足は付いていますか?