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【引きこもりと境界知能③】引きこもりと非行少年の共通点6つ【ケーキの切れない非行少年たち/宮口幸治】

皆さん、こんにちは。

元10年ニートのあおいです。

『引きこもりと非行少年は、

オタクとヤンキーのように、真逆の存在と思われている。

しかし、実は、そっくりな存在である。

なぜなら、境界知能と発達障害を抱えている者同士だからだ』

はい、というわけで今回は、

『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズ

第3弾です。

まだ第1弾と第2弾を見てない方は、概要欄のリンクから、どうぞ。


では、今回は、どんな話をするのか‥?というと、

それは

『引きこもりと非行少年の共通点6つ』の後半戦ですね。

はい、前回は、この両者の共通点として、

①『見る力がない、聞く力がない、また想像力もない』と、

②『感情をコントロールできない、すぐキレる』

を紹介しました。


今回は、それ以降の共通点である

③融通が利かない、頭が硬い子供

④自分のことが大好き、でも自信はない

⑤人とうまく話せないコミュ障

⑥不器用で力加減ができない、運動音痴

を詳細に、解説していきます。


では早速、目次の③から行きます。

引きこもりと非行少年の共通点:

『融通が利かない:頭が硬い子供』

はい、というわけで、

引きこもりと非行少年は、

境界知能と発達障害を抱えていることが多いので、

必然的に、柔軟に考えることが、苦手です。

つまり、

『融通が効かず、頭が硬い』ということですね。

では、その『頭の硬さ』を、

具体的な例を使って、解説していきます。

例えば、彼らは、

こんな問題が解けません。

『今あなたの目の前に、リンゴが5個あります。

それを3人で平等に分けるには、どうしたらいいですか?』

はい、皆さんも一緒に考えてみてください。

簡単ですよね。

こうすればいいだけです。

まず‥

5個のリンゴのうち3個を、3人に手渡します。

そして、残った2個は、切り分ければいい。

3の倍数になるように。


はい、で、なんですが、

ほとんどの人にとって、

こんなに簡単な問題が、

境界知能を抱えていると、

難問へと変わってしまいます。

こんな風に、


少年A『えっと、5個のリンゴを3人で分ける…か。え‥?

あ、そうか、これは計算問題ですね。5÷3をしたらいいんだ!

え〜、1.6666666…、割り切れない…。じゃあ答えは、分けれない!どうでしょうか?』


はい、というわけで、

いま多くの方が、非常な戸惑いを覚えていることでしょう。

実際、僕も、

『いや、分けれるよ‥』と、思いましたね。

あと、『なぜ君は割り算を始めたんだ‥?』と。

さらには

『なんで、そんなに早く結論を出したんだ?』とも、

実際、こういう問題って、たいてい、粘れば解けるようになってますよね?


で、ここで一つ注釈を加えておくと、

実は、この問題は、

『100−7』のような、計算問題の次に出ています。

つまり、先ほどの少年は、

『引き算の後だから、こっちも、計算問題、割り算をすればいいんだ!』と考えたわけですね。

ただ、それにしても‥、です。

普通は、問題文を読んだ時点で、

これは割り算を使うものではないと、瞬時に判断できないですかね?

「5個のリンゴを、3人で分けてください」ですよ…。


しかし、この少年は、

なぜか割り算に突っ込んでいって、

そして、他の手段を模索することもなく、

分けれません!と、早急に結論を出しました。


はい、これこそが、

この章のタイトルである

『融通が効かない:頭が硬い子供』の意味ですね。


で、ここからが本題なんですが、

このような考え方をする子供は、

『うちの子は、勉強が苦手で困ってます〜』では、済みません。

なぜならば、

日常生活においても、『こんな考え方』をベースに生きているからです。

はい、普通に、『支障』が出てくると思いませんか?

例えば、

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