見出し画像

オンライン飲み会を考える

オンライン飲み会というものをこの1年間で体験した人は多いと思う。私も少なからず参加したし、一度は主催を行なったこともある。そんなオンライン飲み会の良い点と難しさの残る点、こんなコンテンツがあればもっと楽しく開催できるのではないかということをつらつら書いていきたい。

まず、良い点は参加形態が自由であるということだ。自宅であろうが、出先であろうがリビングであろうが寝室であろうが自由に参加することができる。飲むだけ飲んでそのままベットに倒れ込むこともできるし、多少ぼかせばノーメイクでも参加可能である。(ただし、これに関してはメンバーや個人の感性によるものもあるので一概には言えない。)また、幹事の負担が断然少ない。店を取る必要がないので予約をする必要がないし、多少人数の増減があっても店側に伝える必要もないからである。幹事はただメンバーの時間調整をして、何かしらのプラットフォームを指定するだけなのである。最後に、自分の好きな飲み物や食べ物を自由に食べられるという点である。オンライン飲みはいわば1人宅飲みでもあるため、お酒と肴は自分で用意する必要がある。けれど飲み会の席ではなんとなくみんなが食べたいものを注文したりするので、そんなに食べたいと思わないものが注文されたり、逆に好きなものがあっても遠慮してたくさん食べられなかったりする。自分しか食べないのであれば、人によって先好みが激しいものであっても問題ないし、好きなものを独り占めして食べることが可能だ。これは普段遠慮がちで食事を楽しめない人にもちょうどいいのではないかと思う。

次に、難しい点を挙げる。まず第一に、人数が多くなれば多くなるほど話す人が固定化されやすいということである。一般的な飲み会で10人程度人が集まれば自然と、3-4人の小グループに分かれ、会話が始まる。小グループ同士の会話が一段落したら、別の小グループに混じったり、席を変えたりすることで会話するメンバーを変えたり、別の興味のある話になったりすることができるのである。しかし、音の発信源と視線の先が限られてしまうオンライン飲み会では小グループに分かれるということ自体が難しい。ゆえに、話好きな人がずっと話し続けてしまうことが発生する。(特に私のような話好きなコミニュケーションミス連発人間は特に。)話を聞くだけで楽しい人は存在するがあまり多くはないため、話好きでただし空気の読めるタイプなどはかなり苦しかったりするのではないだろうか。申し訳ない気持ちになる。次に、なんとなくだらだと続いてしまうという点だ。お店ならば予約時間や閉店時間があるし、帰宅しなければならないという点から、終点時刻や何時までに帰宅したいからということで時間を限ることができる。しかし、オンライン飲みはこれがないため、なんとなくダラダラと時間を過ごしてしまうということがある。特に話好きの空気が読めないタイプ(私のようなタイプ)がいるとなかなか終わらない。初めから、終わりの時間を決めておかないときれいに終わることができないのである。他にも様々な問題はあるが、大きく行って以上の2点がオンライン飲み会の難しい点であろう。

であれば、どのようなオンライン飲み会コンテンツがあればいいだろうか。ここから先は技術の有無に関わらず、こんなものがあれば解決するのではないかという話を述べていきたいと思う。

まずは、大人数でも話す人が固定されない空間作りである。そのためには、オンライン上でもやんわりとした小グループで話すという空間を作ることができればいいのではないだろうか。例えば、画面の中に参加者全員がいるが、コンピュータがランダムに小グループを選出する。その中で会話を始める、会話中の人たちは大きな画面に映り、直接会話をしてない人は小さな画面になる。そして、会話が始まったら、AIがそれぞれの会話データを集めて、趣味が合いそうな人の声を少し大きく出したりして、別の小グループに参加したり話しやすくしたりする。AIに頼らずも人を指定して話すことも可能にしたり、定期的に強制シャッフルしたりするのも楽しいだろう。そのプラットフォームに開催時間の時計があれば時間問題も大体解決する。時計があるのは野暮だけど、終わり時刻の5分前くらいに蛍の光を流し始めれば、なんとなくきれいにお開きができるのではないだろうか。

今回はオンライン飲み会の功罪と、夢のオンライン飲み会プラットフォームについて書いてみた。相変わらずの書きっぱなし文章なので、話に矛盾があれば申し訳ない。しかし、こんな世の中で旧友や同僚と交流を持つためにはより良いプラットフォームができることが望ましいと思う。悪い点を持ってやはり直接会わなければという行為を避けるためにも。おそらくきっと何も憂いもなく、大人数集まって楽しく食事をできるのはまだまだ来ない。だからこそ、大人数でご飯を食べることが何よりも好きな人のために、より良いオンライン飲み会のプラットフォームができることを心より期待している。

いいなと思ったら応援しよう!