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【ウマ娘プリティーダービー新時代の扉感想会】憑き物が落ちた話

いてもたってもいられないので、今回、映画ウマ娘を見に行った。
今回は映画の感想について書いていきたいと思う、もちろんネタバレ全開なのでまだ見てない人はブラウザバック推奨。




正直超不安の中行った


まず、最初に言うと、今回の映画正直すっごい不安だった。
何故かと言うとどうしても3期が自分の中ではイマイチ受け入れられず、モヤモヤした感情が残ってたからである。
勿論、作る会社が別というのは知っている。しかしそれを置いても今回は前作RTTTよりメインキャラが多め、「タキオンの早期離脱をどう扱うのか」「覚醒したオペラオーはどんな感じになるのか」「フジキセキと新トレーナーを増やして大丈夫なのか」「ゲストキャラ出してるけど大丈夫?」と不安になる要素がかなりあった。

なぜ行こうとしたのか

こんなに不安になってるのに何故観に行こうとしたのか、それはテイエムオペラオーの2000年有馬記念が映像化される事が予告でわかったからだ。
実は自分が初めて観たオペラオーのレースが他でもない2000年有馬記念であり、心体共にしんどくなった時や気合を入れたい時になったらこのレースを定期的に見るようになっている。それくらいこのオペラオーの大逆転劇は自分の中で印象に残っており、自分の支えにもなっているレースであり、同時にいつかウマ娘でこのレースをやって欲しいという気持ちもあるという色々な思いが詰まってるレースだ。
果たしてこのレースをどのように扱うのか、最初はそのワクワク感だけで映画館に乗り込んだ。
そしてその時がやってきた、「テイエムは来ないのか!?テイエムはこないのか!?」辺りからどんな風にみせてくれるんだ?という気持ちでいっぱいだった。
「テイエムは来ないのか!?」と言ったその瞬間、無音になり、オペラオー視点からの直線一気が炸裂し、前にいるドドウを差し切らんとするのだが
まぁこのシーン、正直圧倒された、実況の渾身の再現ももちろん光ったがドトウとの競り合いはめちゃくちゃ作画が気合い入っており、何度も史実で見たレースのはずなのにその迫力に圧倒されてしまった。やりかたひとつでこんな新鮮な気持ちになるのかと改めて感じさせられた。(あとやっぱジョッキーカメラが欲しくなる)

※ちなみにこのシーンが終わる頃には先述の不安になってたという気持ちは消えており、(フジキセキとトレーナーの雰囲気にも馴染んできたのも大きかった)これ以降、普通に映画にのめり込んでいた。

その後オペラオーはジャパンカップに再び現れ、事実上のラスボスとして君臨するのだが、決して相手を見下すこと無く、王者として振る舞い続けていた。どう転んでも株が上がってしまう世紀末覇王恐ろしい。

壁を乗り越えたタキオン、泥臭くも復活


今回の映画で最も印象が変わったのはタキオンだったりする、最初はホープフル、皐月賞でジャンポケ達を圧倒したが、足の痛みもあって早期戦線離脱。その後は傍観者として立ち振る舞うのだが、ジャンポケたちの走りを見て「実は本当はもっと走りたい」という気持ちが徐々に芽生え始めていき、クライマックスでは血相を変えてガムシャラに駆け抜け始めるのだ、あのタキオンがだ。あのタキオンが本能のままに突っ走っていくのだ。本作のジャンポケは「皐月賞で見たタキオンの走りの幻影」にかなり苦しめられ、精神的にしんどい目にあってきたのだが、タキオンも実は同様の苦しみを抱えていたのかもしれない。呪縛から解放されていくような感覚を画面越しで感じた。
余談だが、フジキセキも本作では怪我で走るのやめてしまっていたが、ジャンポケの走りを見て、彼女もまた再起を図るシーンがあったため、本作のテーマには「壁にぶち当たった時、どう受け止め、どう乗り越えていくのか」というのもあったのかもしれない

終わりに

最後にタイトルの「憑き物が落ちた」って結局何?ってなった人もいると思うけど、これは自分の話だったりする。映画を見終わった時、何か心の中であったモヤモヤとした気持ちがすっ〜っと消えていったのだ。ほんとに見たいものが見れたことの満足感ももちろんあると思う、けどそれ以上に体が軽くなったような感覚になった。今回の映画を見て3期の頃から膨れ上がっていたモヤモヤ感が、一気に消えていったのかもしれない。そういう意味では本作に救われたような気がする


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