見出し画像

コーチング向けAIチャットを開発して思うこと

エボックスでは、CoachMETというAIを活用したコーチングを研究、実証用のサービスとして提供しています。私は製品・サービス開発に関しては素人ですが、優秀なエンジニアの方に恵まれ、色々と経験をさせていただきました。そこで感じたことは、技術のトレンドに乗ることと、余分なことはしないの2点です。

新しい技術を用いてサービスの可能性を深めていく場合、これまでにないものを実現していくのですから、アプローチはアジャイル的になります。開発の目線をよりユーザに置けば、デザイン思考とも表現できると思います。

ピボットを繰り返しながらゴールに向かって進むことは重要ですが、今後AIの機能や可能性が大きく変化するであろう環境下で、あまりにも多くの事を取り込む個別の頑張りは、成長の袋小路に入る可能性がとても大きいとの感覚を持ちました。

AIを活用したコーチングは目先の利益や話題獲得のためにしているものではありません。技術とコーチングを結びつけ、人々がより充実してやりがいを持てる社会を目指すために取り組んでいます。その実現にむけてユーザの声は非常に大切です。ユーザがAIチャットを活用したコーチングに不便や不足を感じる部分があれば、実装を検討するのは当然です。

しかし、AIの進化するスピードは非常に速く、現在はAIの成長をいかにユーザ価値に変えていくかが重要であり、技術がマーケットを先導している状況にあると認識しました。マーケットを見ると、ChatGPTの登場以来、AIを活用したさまざまなサービスが出てきており、どれも魅力的な機能を持っていると感じます。しかし、便利な機能が増えるとAI側の変化に対応する工数が増え、それが開発費や提供タイミングに影響を与えてきます。技術のトレンドに乗りつつ、ユーザの本質的な課題に対応するものの、少し不器用なアプリでも今は良いのではないかと感じました。

CoachMETは、テクノロジーの進歩を人の幸せに結びつけるために、技術の進歩とともにある「AIを活用したコーチングのプラットフォーム」を目指していきたい、とAIのコーチングを開発しながら思った次第です。(脇)