MR(メディア・レーション)を算出する時に使える公式とは!
ネット通販でリスティング広告
を通じて売れるか否かを測定するために
使われる指標として、MRがあります。
MRは、Media Relation
メディアレーションの略語です。
これは、広告費用に占める新規見込の売上の割合
までを計算する指標です。
あるネット通販の会社が、
サプリメント(1ヵ月分 1,000円)を広告費用10万円の
PPC広告でドライテストをするとします。
※本商品を3,000円とします。
10名が初めてその商品をトライアルとして購入し
本商品も3回購入するだろう見込みで計算式を
立ててみます。
1人1個買ったとすると、その新聞での売り上げは
1,000円 × 10名 = 10,000円
3,000円×10名×0.87×3回=78,000円
※0.87とは、3回までの残存率の統計数値です。
MR=(10,000円+78,000円)÷100,000円(広告費)
MR=0.88
これがMRの公式になります。
ここでのポイントは、初めて買ったお客様
が向こう3回は購入すると見込みことになります。
よって、実際は、LTVに向けた
ブランドブックを含めた同梱物が重要に
なります。
広告費用が1,000,000円でCPOが100,000円
だった場合は、MRが1を超える場合もあります。
私が通販事業を担当責任者として
テストをしていたころは、MRは1.0を超える
ことも多々ありました。
現在は、その確率が少なく
なっているのも事実です。
そのため、MRだけで広告における
新規売上の効率性のみを
判断するのは非常に危険になります。
必ず、新規顧客の売上だけではなく、
向こう3回は継続して購入してくれる
だろう売上金額も加味してみてください。
このようにMRを把握しておかないと、
判断を誤ることがあるので注意が必要になります。
MR(メディア・レーション)を
算出する時に使える公式として
顧客単価÷CPOもあります。
この公式を覚えておけば、
広告費などが分からなくてもある
程度のMRが想像できるようになります。
初回売上+向こう3回の本商品の売上÷ 広告費
※広告費は、運営費を除く、広告出稿費です。
CPOの公式
は、広告費÷初回購入者数
になります。
現在の通販販売は、
通販ダイレクトマーケティングという
手法を利用しています。
よって売上を拡大しているネット通販企業ばかりです。
通販のダイレクトマーケティングの
定義はいろいろありますが、
私が考える定義は
こうなります。
①広告メディアなどでレスポンスを発生させる
②効果測定ができる
③顧客との双方向のやり取りが発生する
通信販売=通販ダイレクトマーケティング
という訳ではありません。
特に、②の効果測定をしっかりするためには、
出てくる数字の意味や背景を
しっかり理解しておく必要があります。