
評判価値の情緒的で顕在的な価値とは何か!
保証価値は、機能的で潜在的な価値があります。
潜在的とは、いま目の前にはないけれど、
確かに存在しますという意味です。
何かがあったときに具体的な役に立つ、というイメージですね。
シャンプーでいえば、販売元が大企業でから品質には問題ないだろう、
などが保証価値に当たります。
あるいはネット販売している商品の場合、
「もし合わなければ全額返金保証」が付いていたり、
あるいは美容師と共同開発、などの権威性も品質を良く見せる保証価値の例です。
または、モンドセレクション受賞、楽天1位、有名人プロデュース、
なども品質を高く見せる保証価値に当たります。
バッグの例でいえば、傷ついたら修理してくれるサービスがあれば、
それが保証価値になりますね。
評判価値/自分が人から良く見られる価値
評判価値は「情緒的」で「顕在的」な価値です。
情緒的とは、役に立たないけれどその人にとって『意味がある』ということです。
走行性能がほぼ同じでも、ポルシェと国産車は価格が違います。
着心地や機能がほぼ一緒でも、プラダのTシャツは
スーパーの安売りのTシャツよりはるかに高額です。
このとき、ポルシェやプラダには、購入者にとって機能を超えた意味があるのです。
情緒的な価値が顕在的というのは、この意味が他人との関係で発生する、ということです。
このように、他人からは分からないものに評判価値は発生しないものなのです。
一方バッグの場合、ヴィトンであれば大きな評判価値を持っています。
「あの人はお金持ちだ」「センスがいい」などと見てわかります。
収納力など実利価値がほぼ同じバッグでもヴィトンと
無名ブランドでは価格に天と地ほどの差があります。
その理由は「評判価値」の違いが大部分を占めるのです。
共感価値/自分らしくいられる価値
共感価値は「情緒的」で「潜在的」な価値
です。
情緒価値なので、評判価値と同じく機能を超えた意味があります。
評判価値との違いは、その意味が他人との関係においてではなく、
自分の中で発生するということです。
シャンプーのBOTANIST(ボタニスト)のように自然派を前面に出したシャンプーなら、自然を愛するナチュラル派の人たちから共感を得ることができるでしょう。
またトバッグなら、たとえばファクトリエのように
製作者の思いを発信しているブランドは、
高い共感価値を得ることができるでしょう。
単にデザインや機能性を伝えるのではなく、
製作者がどんな思いで作ったのか、どんなこだわりを詰め込んだのか、そ
れを伝えることで共感価値を生み出しているのです。
何もせず勝手に共感されたわけではなく、販売者側が意図的に共感価値を作って、それを消費者に伝える努力を積み重ねているのです。
このように価値を身の回りの商品やサービスの
価値を考える強力なツールになるのです。
自分が今持っているモノ、今利用しているサービスを「なぜ選んだのか?」
を考えることで徐々にマーケティング思考が身についていきます。
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