デジタルコマースの流れはULSSASに!
デジタルコマースにおいて消費者は、
実際に使った人の体験を参考に商品を選択・購買します。
SNSでの「いいね」やコメントをもとに、
ハッシュタグ検索をしたり、商品のページやLPに
飛んだりしてから商品を購入するということです。
現代のデジタルコマースでは、SNS上の「いいね」や
レビューコメントの重要性が非常に高いということです。
このような消費者の行動や購買モデルのことをULSSAS(ウルサス)と呼びます。
【ULSSASとは?】
U:UGC(ユーザーゼネラルコンテンツ、つまりネット上の口コミ)
L:Like(いいね!)
S:Search1(検索第一段階。SNSでのハッシュタグ検索)
S:Search2(検索第二段階。Google検索)
A:Action(購買・契約)
S:Spread(広げる・拡散する。商品やサービスを使ってみた感想をSNSに投稿する)
このような順で行動するのがSNS時代のユーザーです。
ULSASSを踏まえて、顧客の声をマーケティングや
商品づくりに生かすことが、デジタルコマースの運営では重要です。
デジタルコマースを成功させるためには、
InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどの
SNSの活用が必須といえます。
ただし、全てのツールを使用する必要はありません。
企業の世界観の雰囲気やイメージ、戦略にあったSNSを選べばよいでしょう。
例えばInstagramは、おしゃれなイメージが強く、
「映え」が重視されるSNSです。
そのため、写真映えしそうな小物やファッションなどの
アイテムを展開している店にとっては、
宣伝としてぴったりな場所です。
専用のハッシュタグ(#)が使われ、商品、ブランド、ジャンルに
合わせたコミュニケーションの場が作られています。
Xは話題性が重視されることが多いSNSです。
今注目されているジャンルやアイテムのほか、
あっと驚かされるような意外性を持ったアイテム、
便利アイテムなどがユーザーの間で拡散され、
思わぬところで流行に発展します。
個人も例外ではなくたくさん拡散されることによって
人気になったブランドやハンドメイド作品なども多くあるのです。
YouTubeも有効です。例えば北海道のメロン農家「寺坂農園」さんは、
メロンの成長の日々を、ブログのほかYouTubeで発信しています。
農家が商品を直販するだけでなく、
YouTubeなどのSNSを有効活用しているということで、
話題性とギャップが生じ、ファン獲得につながっています。
この農園では、商品の予約を受け付けています。
日々の動画や成長過程を見て、「メロンが欲しい」と
思った消費者向けに予約販売を行っているのです。
消費者は自分が注文したメロンが成長する
過程を映像で見て、自宅に届くのを楽しみに待つことができます。
これは消費者にとって貴重な「体験(コト)」になります。