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ダチョウ肉を使用した新商品の展開とは?!
上場企業は単に儲かれば良いというわけはいきません。そのため常に時代の先読みとテストを繰り返していますので中小企業は上場企業の取り組みから学ぶこともとても多いと思います。
今回はその着眼点になる事例を紹介します。(私視点で恐縮です)
私も上場企業をご支援させて頂いている以上、このような事例や着眼点がとても参考になるのでご紹介させて頂きました。
例えば、持続可能な食の問題やフォードロスが業界の課題である
吉野家は2024年8月28日から、ダチョウ肉を使用した新商品オーストリッチ丼の販売を開始しました。
吉野家ホールディングスは、オーストリッチを「第4の肉」として位置づけ、以下のような展開を行っていくとのことです。
・オーストリッチ丼の販売(1,638円、税込み)
・オーストリッチミートを使用した商品開発
・オンライン通販での商品販売の検討
このように、オーストリッチは革製品や食肉として高い価値を持つ動物であり、持続可能な未来に向けた新たなタンパク源としても注目されています。
ここに目をつけてテスト販売をさせるそうです。
オーストリッチ丼は以下の特徴を持っています。
・価格:1683円(税込み、スープ付き)
・使用部位:ダチョウのもも肉とひれ肉
・調理法:ローストビーフ風に仕立てた
・付属品:ホースラディッシュ(山わさび)の醤油たれ、サワークリームのホワイトソース、玉子の黄身
・特徴:しっとりと柔らかく、ジューシーな味わい
販売方法
・販売開始日:2024年8月28日11時から
・販売店舗:「クッキング&コンフォート」スタイルの全国約400店舗
・販売方式:数量限定
各店舗では、当日分の販売終了を店頭で告知し、翌日は11時から販売を再開します。ただし、準備している食材がなくなり次第、販売を終了しますとのことです。
開発背景は、この新商品は、約10年かけて開発されています。吉野家は、世界的なタンパク質供給不足への懸念を背景に、牛肉一辺倒からの脱却を図る狙いがあります。
また、吉野家ホールディングスの100%子会社である株式会社SPEEDIAが、
ダチョウの飼育、研究、商品開発・販売を行っていくそうです。
今後の展開としては、ダチョウから抽出したオイルを使用した化粧品の販売も開始し、美容事業にも本格的に参入する予定です。
この新しい取り組みは、食・健康に加えて美容の面でも顧客の生活に寄り添う存在となることを目指しています。
吉野家ホールディングスは、ダチョウから抽出したオイルを使用した化粧品の販売も開始し、美容事業に本格的に参入します。
オーストリッチオイルには以下のような特徴があるそうです。
・必須脂肪酸(リノール酸、リノレン酸)を豊富に含む
・抗酸化作用がある
・肌の潤いを保つ効果がある
・血管のバリア機能を向上させる機能がある(特許取得済み)
・化粧品ラインナップ
SPEEDIAブランドとして、以下のようなスキンケア商品を展開する予定とのことです。
美容液・クリーム・化粧水・洗顔料・ボディローション
販売戦略は、オンラインショップでの販売と吉野家の一部店舗での販売
美容専門店やドラッグストアでの取り扱い
期待される効果は、肌の保湿・エイジングケア・肌のバリア機能強化・
吉野家ホールディングスは、この新しい美容事業を通じて、食・健康・美容の3つの分野で顧客の生活に寄り添う存在となることを目指しています。
将来的には、オーストリッチオイルを使用した新たな商品開発や、美容サービスの展開も検討されています。
この取り組みは、持続可能な未来に向けたタンパク質供給源の多様化と、
新たな事業領域への挑戦という二つの側面を持っています。
長期スパンでしっかりを戦略を描いて資金回収の取り組みも複数準備している点が素晴らしいです。単なる話題性に終わってほしくはないですね。
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