フェルミ推定を使って概算の市場規模を算出してみましょう!
今回のご質問は、以前、解説した
ポジショニングを明確にするための
競合調査「15の付加価値」に関してのご質問です。
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VOL.12
Q:
15の付加価値(競合調査)の際に、
「リアル店舗を調査した方がいい」
とありましたが。詳しく教えてください。
なぜリアル店舗なのでしょうか?
どんなリアル店舗が良いのでしょうか?
A:
西村公児の回答音声はこちら:
※公開期限12/3中まで
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本題へ
市場規模の算出方法について
簡単な出し方をお伝えします。
3つご紹介いたします。
1つ目
調査会社に依頼をする
2つ目
ライバルとなる上場企業のIR情報を調べる
3つ目
フェルミ推定で概算を算出する手法です。
1つ目は、富士経済や矢野経済という会社にお金を支払って
お願いします。
それなりの予算が必要になりますが、業界のランキングやシェアも
分かります。
2つ目は、ライバル企業の上場している場合は、株主に報告するための
IR資料の中に●規模のボリュームがある中で、向こう●年で
●円の売上シェアを獲得するなどの記述があり、詳しく教えてくれます。
3つ目は、大学生にも教えているフェミニ推定です。
フェミニ推定とは、実際に調査することが
難しいような捉えどころのない量を、
いくつかの手掛かりを元に論理的に
推論し、短時間で概算する手法です。
では実例として、
ラーメン屋1店舗を例にとって、売上を推定してみましょう。
ここでは、フェミニ推定を使用します。
売上(年間)=
キャパシティ×稼働率×回転率×営業時間×単価×365日
で示すことができます。
他にも計算式があるとは思いますが、ここでは
このように設定します。
上記の場合ですが、簡単に用語解説をしておきます。
・キャパシティ
→収容人数のこと。
・稼働率
→店舗がキャパシティに対してどのくらい埋まっているかを表す指標。
例えば、10席ある店が5席埋まっていたら稼働率は50%となる。
・回転率
→1時間あたり何人が利用したかを表す指標。
例えば、20分で客が入れ替わるとしたら回転率は3となる。
この計算式は、店舗型サービスに適しています。
例としては、以下が挙げられます。
・ラーメン屋
・コーヒーチェーン
推定式に仮の値を入れてみるとこのような結果になりました。
20(席)×60(%)×3(回転)×10(時間)×1000(円)×365(日)=1,3140万円
365日年中無休で稼働して
1億3140万円の売上見込みが計算できます。
シェンプーの市場規模などは、
インターネットに情報が掲載されていたります。
国内のシャンプー市場は1612億円
(対前年比0.4%減)と横ばい傾向。
コンディショナーは455億円(同3.3%減)
と縮小トレンド。
数字はいずれも2017年、富士経済調べ
ボタニストというブランドは
2015年の発売以降
右肩上がりで成長を続けてきた。
市場はやや縮小の中で拡大した理由などを
調査すると面白いです。
ボタニストは全国のドラッグストアの
ヘアケア分野の売り上げでシェア3位に食い込んでいます
製品は自社企画したものをOEM供給で受けている。
消費者に対して影響力のあるインフルエンサー
とパートナーシップを結びました。
そのインフルエンサーに商品を
紹介してもらう戦略を展開したことがわかります。
このように、シンクタンクでわかることと
推定である程度、市場規模を把握する方法があります。
ちなみに、大学生の課題は、これになります。
公園にあるすべり台を例にとって、
市場規模を推定してみましょう。
想定可能な計算式とその根拠を
入れてワードでアップすること。
このように掛け算の組み合わせに
よって市場規模が類推できます。
また何かご質問があればお気軽に
ご応募ください。
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