【シャドウバースエボルヴ】第12弾「黒鉄の侵略者」初期CS環境紹介(24/10/18~31)
こんにちは、皆様。エボルヴをもっと楽しくやりたい人です。
新弾が出たことから、また新しくデッキを組もうと考えてみたものの、「実際に実績を残しているデッキはどんなものなのか? どのカードが重要なのか?」と疑問に思いました。そこで、シャドウバースエボルヴの公式が公開している個人戦CS大会のデッキリストを参考に、それらを分析して学んでみることにしました。
デッキデータを分類し、実際にどんなデッキが存在し、それぞれのデッキでどのカードが活躍しているかをピックアップしましたので、皆様に共有させていただきます。
1. デッキタイプの分類
ブシナビから公認大会のデッキリストを取得し、それを自動化して分析しました。分析には階層的クラスタリングとTF-IDFを用い、いくつか調整を加えました。
データは8人以上が参加したCS大会を対象としており、16人未満の場合はTOP4、16人以上の場合はTOP8までを使用しています。
その後、さらに調整を加えて最終的に28種類のデッキタイプに分類しました。その分析結果がこちらです。
次に、優勝回数があり、TOP8に10回以上入賞した各デッキタイプを見ていこうと思います。デッキに含まれるカードの平均枚数と各カードの価値を私なりに分析しました。
カードの価値は相対的な指標であり、1.0に近いほど上位のデッキに多く採用されていて、0.0に近いほど下位のデッキに多い、という感じです。絶対的な数値が重要なわけではありません。
より多くの方が使用するカード、つまりデッキのタイプを定義する「固定枠」が各デッキタイプに存在し、それよりスコアが高ければ自由枠として有効、低ければ自由枠として使いにくい、と受け取るのが良さそうです。
デッキはTOP8シェアの順に、遭遇しやすいものから紹介していきます。デッキリストは実験が成功した例を貼ろうと思ます。
2. デッキタイプ紹介
a. ヴァンガード(かげろう)
優勝:13回、準優勝:5回、TOP8:57回
はい、最強です。
まあ、まだ新弾の初期段階なので、色々と研究しているプレイヤーたちを粉砕する場面もあるでしょう。まるでマジックで新カードを使わないRDWを見るような感覚ですね。
でも、そんな相手に限らず、きちんとした強い構築相手にも優勝を勝ち取っている、まさに強力なデッキです。
カードの枚数と評価はこのようになっています。基本的に「正解」があるデッキですね。この表を読むと以下のことが分かります。
黄色のカードが固定枠
その上にあるジ・エンドは3枚未満に使う方がおり(平均枚数2.96)
3枚投入したデッキが2枚投入したデッキより勝ってる
(固定枠よりスコアが高い)
その下にあるボーテックスは3枚未満に使う方がおり(平均枚数2.96)
2枚投入したデッキが3枚投入したデッキより勝ってる
(固定枠よりスコアが低い)
…というふうに解析できます。
その中でも栄誉の1位はバーニングホーンで、環境的に活躍する機会が多かったのかもしれません。
b. 自然ドラゴン
優勝:7回、準優勝:9回、TOP8:53回
プレシオサウルスをもらって強化されたデッキです。
プレシオもプレシオですがアンキロとパキケファロが優秀すぎる。
固定枠としてはワンダーコック、パキケ、ヴァイディがあります。
キャロットを採用した優勝デッキの影響で、キャロットの評価もかなり高くなっています。また、この自然デッキは、鋼鉄と大地の神や道筋の評価が最も高いデッキの一つかもしれません。一方で、託宣やゼルガネイアの評価はかなり低くなっています。そんな余裕はない、ということでしょうかね。
c. 荒野ロイヤル
優勝:4回、準優勝:7回、TOP8:43回
「え?」となるようなカードが結構多いリストです。
一応、固定枠としてはガンスリンガー、アウトローガンナー、ララミア、バニー&バロン、ナハト・ナハトがあります。
それ以外はかなり自由度が高いデッキなので、さまざまな実験が行われていますね。
ネラン+アリスやエミリア+オースレスといったコンボは大会で実績を残しており、かなり高く評価されています。
d. 機械ナイトメア
優勝:6回、準優勝:3回、TOP8:25回(変則型を含めば30回)
これもまた「正解」が決まっているデッキです。
あるいは、他のカードに入れ替える実験がうまくいっていないデッキとも言えますね。
固定枠より優れた自由枠は存在しません。共振の評価は最下位で、ボーンドローンも評価が低いです。ディガーは…まあ、そんな感じになりますね。
e. 自然ロイヤル
優勝:2回、準優勝:2回、TOP8:12回
サイさんが強い。
固定枠はワンダーコック、剣撃、案内人、ベイリオン、一閃です。
面白いのは、ミストリナやスパルタクスといったフィニッシャー枠の評価が低いことです。
また、道筋と鋼鉄と大地の神、そして新弾から追加された剣閃もあまり評価されていないと判断されています。
道筋や剣閃などに頼らず、デュアルエンジェルからリオード、ベイリオン、パトリックへとつながる自分の場面の強力な展開が正解かもしれません。
f. 自然エルフ
優勝:1回、準優勝:3回、TOP8:11回
休息、カーバンクル、隠者。このカードを使う方がより勝率が高かったです。
固定枠は回帰、ワンダーコック、決意、案内人、スケアリートレント、道筋、ラティカです。
他の実験はまだ成功していなかったようです。
g. 秘術ウィッチ
優勝:2回、準優勝:1回、TOP8:11回
今までのデッキの中で、一番実験の余地があるリストです。
固定枠は獣面、大釜、教え、炎熱、サモンサークル、ケリドウェン、ライリー、エンシェントアルケミスト、ファウストです。
何を削って何を足すか、それが問題ですが、さまざまな面白い試みをしている方々がいらっしゃいますね。私も学びたいです。
h. 機械ウィッチ
優勝:1回、準優勝:2回、TOP8:11回
固定枠は機械兵、ガンナー、ソニックフォー、マシンブック、テトラ、加速兵、ベルフォメットです。
メカニカルソーサラーの評価もかなり高いですね。除去枠は必須といえるでしょうか。
機械デッキの中では、マシンエンジェルが最も活躍しているようです。
i. 超越ウィッチ
優勝:1回、準優勝:0回、TOP8:11回
いつもの。
1回だけの優勝から数字が狂っております。
データとしてはあまり参考になりませんね。
j. ミッドレンジロイヤル
優勝:3回、準優勝:3回、TOP8:10回
荒野ではないミッドレンジのロイヤルデッキが色々と混ざってます。
冒険者が入ってない部類が全部統合されました。
リーシャ+ナノや、アゾードなど、新弾で強化されたセットが活躍してるのはかなり魅力的です。
k. コントロールナイトメア
優勝:1回、準優勝:0回、TOP8:10回
メドゥーサのお陰で少し強くなったデッキですね。
固定枠としてはアイシィレンドリング、デッドペナルティ、ゼルガネイア、ささやきがあります。
尖兵が使える数少ないデッキタイプとして環境に刺さることができるかもしれません。
3. 終わりに
まだまだ新弾の初期ですが、それでもかなり多様なデッキが登場していますね。
相手のクラスを見ても、どのような構築かわからないこともありますし、新しいカードを自分なりに使って成果を上げている方々も多いです。
そのため、かなり健康的な環境だと思いますが、それでもまだかげろうという大きな壁が残っています。
その問題を皆さんがどのように解決するのか、とても興味があります。
この統計が新しいデッキ構築のヒントになるといいなと思い、共有します。
一緒に頑張りましょう!
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