【ゲーム】Umurangi Generation楽しい
ウムランギジェネレーションは、破滅が迫るクソみたいな未来で写真を撮るゲームだ。(公式サイトより引用)
▲公式のゲーム紹介冒頭のテキストが最高
先週買ってずっとやってる。Switchに来てくれると信じていたら本当に来てくれたので買ってやったら案の定どハマりしてしました。
どういうゲームかっていうと、舞台はサイバーパンク終末世界と化したニュージーランドはタウランガ市。タウランガ運輸でクーリエしながら兼業で写真家もやってる主人公が、悪友たちと仕事で行った場所やたまり場で写真を撮るっていうゲームです。本当にそれだけのゲームです。サイバーパンクポケモンスナップみたいな感じ。
▲公式のローンチトレーラーが良いのよ BGMが2MelloのJSRリスペクト曲なのも好き
いつも通り撮った写真をモリモリ貼っていくので記事めっちゃ長いですが、よろしくお願いします。
ゲームの進め方
ゲームそのものの進行は、撮影するステージをうろついて、クライアントから依頼のあったオブジェクトを撮って納品する、の繰り返しです。昔ながらのでかくてゴツいデジカメを手に、気持ちのいいシャッター音やストロボを焚く音と一緒に、色々な所へ足を運ぶことになります。
▲いろんなところに動物がいます。ねこかわいい
ステージをクリアするとカメラや編集の機能がアンロックされ、次のステージへ。収集要素や10分以内でのクリアを目指すなどの追加課題を全てこなしてクリアすると、ストロボや自動巻き上げ機能なんかのオプションパーツがクリア報酬で貰えるようになります。
クリアに必要な依頼のオブジェクトは被写体だけ設定されているものと、使うレンズや被写体との距離が決められているものがあります。
開けたステージだと自由度は高くて、例えば「鳥が7羽」っていうお題であれば鳥の種類は問わないし、「ユニオンジャックと星条旗を望遠で」っていうお題も、撮影できる箇所は複数あったりします。モチーフについては、プレイヤーが目視できなくてもファインダーに入っていればOKなんで、「今なんでクリアしたの?」っていう事もたまにあります。
一通りステージをクリアすると、クリエイティブモードがアンロックされるので、人体に不可能な角度からの撮影も可能になります。更に楽しい。ステージのクリアは必要な写真だけ撮って、報酬を全部アンロックしてからが本番って感じです。
遊んでいて楽しかったところ
このゲーム、写真撮るのがちょっとでも好きならめちゃくちゃ楽しいゲームなんですけど、自分が感じている楽しさは、写真で切り取る世界から「ここで何が起きているのか?」を知っていくことが6割、写真撮るの楽しいが4割ぐらいです。
このゲーム、会話テキストもボイスもないし、ステージが始まる前に状況の解説をするテロップもありません。プレイヤーはステージに放り込まれ、その場の状況を咀嚼していく必要があります。
最初のステージでは、なんか海に向かってデケェ壁ができてるな……って思ってたんですけど、2ステージ目で「何らかの軍が前哨基地をこさえる状況になっている」事が分かってきます。自分が街じゅうのグラフィティ、ポスター、UN広報、捨てられた新聞などにカメラを向け始めたのがこの辺りからです。
断片を撮影して、翻訳して(DeepLにはめちゃくちゃお世話になっています)、そのメッセージは誰宛てなのか、どういう立場の人が残したのかを考える。この辺で自分はどっぷり浸かることになりました。ここで写真に収める情報は、生活を記憶する写真ではなくて、事実の記録の側面を持つようになります。スナップと報道の両極がSwitchのストレージを圧迫していく。
そうやって集めた断片からなんとなく掴めそうだった「何か」の正体が突然目の前に現れた時は、はちゃめちゃに怖かった。この辺の流れは不意打ちホラー感がありました。
その後も放り込まれるステージで、「ここはどこか」「何が起きているのか」を考えながらファインダーを覗いていきます。依頼された写真のほかにも、もっとこの世界を見て回りたいという欲求で、本来見なくて済んだやべー物にも出会ってしまったりするんですけど、それも含めて「情報を食うのが好き」っていう自分にはすごく相性がいいゲームです。過去形にしていないのは、まだ全部を見て回れていないためです。
せかいの終わりを見に行こう
不穏が浸食して、破滅の足音はすぐ近くにあって、クソみたいな世界で暮らす若者の生活を体験しながら記録していくのがUmurangi Generationです。
写真を撮るのが好きな人はもちろん、ローポリで精緻に作られた(QRコード全部読めるし場所ごとに出てくるテキストが違う)世界を歩き回りたいとか、断片から物語構築するのが好きな人も楽しいと思います。
いややっぱり写真撮るの楽しいな……写真撮るの楽しい人ならとりあえずやって損しないと思います。流血苦手な人はダメかもしれない(自分も苦手なので該当のステージはストロボ使わずに視界悪いまま乗り切った)。
あと、他の人が同じステージをどういう目で見たのかを知るのが凄く楽しいのも写真ゲーの楽しみなので最近Twitterで検索したりしています。
一週間どハマりしたUmurangi GeneratinonのSwitch版、6月20日までセールで2,480円が1,980円の二割引きになっています。Steam版のDLCもついてる。行こうぜ終末旅行!
▲「ウムランギはマオリ語で赤い空って意味だ。」(ゲームのチュートリアルより引用)
以上です。ありがとうございました。
【おまけ】サントラもあるよ
ステージごとにランダムでかかる曲が、ローポリ世界にバチっとハマるテクノとかドラムンベースで良かったです。
【おまけ】自分が見たのはこういう世界だった記録
ウムランギジェネレーションの舞台、サイバーパンクだし下層に行くほど暮らしが劣悪らしい事がよく分かったので、そういう雰囲気の写真を乗せておしまいとします。
▲BPAフリーのパスタがあるってことは、BPAフリーじゃないパスタが存在する……ってコト? BPAフリーなの容器の方だよね?
▲Tauranga meltdownのすがた。VRにハマってこんなになってしまった人がゲーセン中心に結構いる
▲「部位切断が必要ですか??我々はAAAウォッカを使っています」「死にそうですか?火葬場はこちらです→」が段ボールか何かに書かれている
▲電極に繋がれて水槽に浮かぶ歌うイルカのTARIQと、「TARIQもっと作りたいからクローンイルカにご協力ください」のポスター
▲前哨基地の落書き
▲国連軍への抗議デモ参加者。このステージは「参加者の顔を映すな」という指示があり、評価基準も通常ステージとは違っている
▲一番好きな友達の写真。直立不動のペンギンも友達だよ
今度こそ以上です。ありがとうございました。