0.11-4 Next STEP
「オズモさん!どういうこと!?」
イーサは、オズモに詰め寄り、そしてその手を腰へと伸ばし投げ技を仕掛けた。
綺麗なリズムで空中へと投げ出されたオズモ。
イーサのオズモを掴んだ手を起点にクルリと回転。
逆にイーサへとオズモが覆いかぶさる形で落下。
寝技へと移行した。
「私を相手に『密着する』技を繰り出すなんてね」
「大したものだわ」
舌なめずりをしながら、イーサの関節を固め、身動きが取れない状態へと持ち込み
自由になった片手をイーサのどこかへと滑り込ませる。
「ひゃう!」
不意を打たれたのか、イーサから声が嬌声があがる。
衝撃の影響か、ビクンとイーサの体が波打つ。
コンパクトだが、張りのある胸が弾む。
気のせいか、双丘の山頂が少しだけ盛り上がっていたような気がした。
「ストップだ。オズモさん。それ以上はダメだ」
「えーー。ここからがいいところなのに」
「それ以上するならば、今後、オズモさんの食事は抜き」
「それはひどい!」
「ひどいのはオズモさんだよ。まったく。アイドル相手に何をしているのさ。プロデューサー!」
「だってーーー!こんなにかわいいのに」
「だめだって言っているだろ!ダメオズモ!フラスコの底に穴でもあいてるの?一回行ったことがわからない?」
(今日のシークレットくん。いつにも増してオズモさんに厳しいんだよ)
「ううーー。わかったわよ」
そういって、イーサを固めていた手を解く。
涙目で解放されるイーサ。
「とにかく。そう。これは、私の発案よ」
「百合婚が!?」
「そう。百合っプルなユニット。アイゲンレイヤーよ!」
「ひぇえーーー」
「エブ子ちゃん。女の子を忘れているわよ」
「アシスタントマネージャーとはいえ、あなたも、そうね。アイドル要素があるのだから!」
「もったいないわ」
にっこりウィンクをしながら注意を促す。
オズモ、
「わたしは、いいよ!」
「いいわ。その目」
「はーい。ストップ」
バシッとブロードソード形態のLunaで殴りつけるシークレット
「いったーい!レディを殴るなんて」
「セクハラする人にレディも何もないだろ。まったく」
「ソラナがいないからって、はしゃぎすぎ」
「だってー」
「だってじゃない。ほら、用があったから来たんでしょ?」
何?とオズモの用を促すシークレット
「そうそう。これこれ」
そうって、上着の白衣のポケットに手を入れ球体を取り出した。